桜も散った。冬のコートもクリーニングに出したということで先月読んだ本。 ジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」。かの朝日新聞が2000年代に発刊された本のなかで一番読むべき本のトップに挙げた文化人類学の本。評判は知っていたがちょっと敷居が高かった本だが、これはなかなか面白かった。ユーラシア大陸は東西に長く、アフリカや北米・南米は南北に長い。それで農業とかがユーラシアでは広がっていったのに対し、アフリカやアメリカでは伝播に時間がかかったとか、アメリカ大陸の原住民がヨーロッパからの侵略者に武力で敗れるより、彼らが持ち込んだ病原菌で倒れたなどなるほどという指摘があった。ダイアモンド氏はニューギニアで人類学の研究を重ねた人なのだった。 畑尾一知著「新聞社崩壊」。業界人に読め読めと勧めている。新聞の購読者は急速に減少しているが、今後もっと読者は減る。あと何年持つのだろうか。岡崎守恭著「自民党秘史」。日経の政治部記者の本。三角大福中時代の政治家は今の政治家に比べ懐が大きかったことをいろいろな取材経験から披露している。佐藤巌太郎著「会津執権の栄誉」。昨年の時代小説ナンバー1というので手にしたが、そうかなぁという感じだった。悪くはないけど。 塩崎利雄著「新極道記者」。博打小説。あんまり中国語で負けるのでヒントを得ようと手にしたが、年金生活者の小博打と違って、極道記者のそれはレベルが違う。前野ウルド浩太郎著「バッタを倒しにアフリカへ」。こりゃ、すごく面白い本。秋田出身の前野くん。誰もやらない研究への取り組みが素晴らしい。 あと「それまでの明日」「太陽の棘」「パンドラ」も読んだが、パソコンがうまく動かないのでここまで。 |
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