中学時代チャリ通学で一緒だった仲間と「小金井会」というのをつくっており、土曜日はメンバー5人で奥多摩へ遊びに行った。メンバーで商社マンだったAが15年前に急死し、青梅の山の中に墓があることから、その墓参を兼ねて出かけたのである。 小金井会は年2、3回集まり、持ち回りの幹事が行先やスケジュールを決めている。今回は鉄屋だったH(今は小学校の特別支援学級の手伝いをしている)が幹事だが、開催に当たっては一悶着があった。Hがレンタカーで行くと計画したところ、元銀行マンのTが大きめのマイカーを出すと提案。ところがHが「ナビもろくに付いていない車はいらない」と拒否したため、せっかくの申し出をコケにされたTが「今回は不参加」を表明したのだ。 亡くなったAと予備校がいっしょだった縁で、広島育ちながら小金井会に加わることになったT。「Aの墓参りに行くのにお前がいないのでは話にならない。二人とも頭を冷やせ」と取り成し、Hもレンタカー案を取り下げ、T運転の車で回ることになったのだ。 集合は立川駅南口。みんな大人だから事前対立についてはおくびにも出さず、立川から一路青梅の山中に。墓石をきれいに洗い、お線香を上げ記念撮影をした。墓前にみんなが揃うのは8年ぶりか。次の沢井酒造見学の前の昼飯ということになり、近くの駐車場に車を停めたところまではよかったが、目指す「ままごと屋」になかなか着かない。坂道を30分も歩いてたどり着いたのは「いもうと屋」という店だった。Hの下調べに不備があったのだ。 酒造り見学は1時間あとの組にしてもらい、当初予定していた奥多摩湖へのドライブはカット。すべすべになる温泉アンケで全国3位になった「瀬音の湯」(あきる野市)という日帰りの温泉に直行した。露天風呂もあり坂道歩きで疲れた手足を伸ばした。温泉に入ったのは半年振りか。よいものである。 「瀬音の湯」から立川に戻ろうとしたが、スマホのナビがどんどん変な方向を差し、八王子市内に入った。なんだ、ここはいつも行っている悦ちゃんのゴルフ場近くではないか。で、俺が助手席に座ってナビをし無事に帰り着いた。俺、車は万国共通二輪免許しか持っていないが、地図を見るのは得意で、ナビは上手なのだ。しかし、これほどナビが発達しては出る幕がないなぁ。 |
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