隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年04月19日 の日記 ......
■ 「おっぱい触ってもいい?」   [ NO. 2018041901-1 ]
 今ボコボコにされている財務省(旧大蔵省)の記者クラブ「財政研究会」(通称ザイケン)には、昭和の終わりのころ懲役2年1月ぶち込まれていた。当時はまだ、消費税が導入されておらず、大型間接税の定義を巡って竹下登蔵相が言語明瞭、意味不明瞭な答弁を繰り返していたなぁ。「コの字型」の重苦しい建物の2階に大臣室、事務次官室があり、ザイケンは3階にあった。
 当時の事務次官はのちにさくら銀行の頭取になった松下康雄氏、その後が団十郎ばりのマスクの山口光秀という男で、俺らチンピラ記者には雲の上の存在。付きあうのはせいぜい課長級の主計官とか各局の課長補佐の筆頭である企画官が多かった。
 あれから30年余り。森友問題などで窮地にあるというのに、役所トップの福田淳一事務次官はテレビ朝日の女性記者をメシなどに誘っては「おっぱい触ってもいい?」などとじゃれていた。最強官庁の矜持はどこに行ったのだ。信じられない、というのが古いザイケン回りの思いである。
 テレ朝の女性記者は福田の言動があまりにセクハラなので、用心のため録音器をのんでサシの食事などの場に赴き、セクハラの事実を社内の上司に相談したが、二次被害の恐れがあるとして、社内では取り上げてもらえず、それで週刊新潮に録音テープを持ち込んだ。このあたりの気分は分からないではないが、自らメディアの一員なのだから、なんとかならなかったのか(と言うのは後知恵であることは重々承知はしているが……)
 昨日夕方辞職を表明した福田淳一は、今朝になってもセクハラではないと主張している。こんなの誰も信じないよな。週刊新潮を訴えると言っていたが、これはもうないなとほぼ断定できる。
 国民から税金を取り立てている割には世事に疎いのがあの役所で、俺も「東京の電話の局番が4ケタになったのも知らないの?」と主税局の企画官だった現日銀総裁殿に毒づいたこともあった。男中心社会で昔は許容されたことも、今は絶対ダメということがある。男も女も変わらなければならないのだ。淳一くんも財務省の女性キャリアに向かって、あんなことは言えなかっただろう。基準はそれだよな。
 テレ朝の女性記者はよくこの時点で社内で名乗り出たと思うが(週刊文春にはテレ朝の女性記者が福田次官のお気に入りと書いてあった)、テレ朝がそれを受けて直ちにビシッと対応していれば、立派だったのにな。

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