中学、高校と剣道部に属し、一応段持ちなのだが、大学に入ってバドミントン部に入部したのには訳がある。大学剣道部の道場をのぞきに行くと、あんまり上手そうにない奴が「上座に礼!」などと妙に堅苦しい感じがした。それでこんなところにはいたくないと思い、大学から始めてもやれそうな運動部はないかと考えた。 ガタイが小さいから、ラグビーとか柔道のような格闘系は無理である。そこで浮かんだのがバドだった。高校時代クラスメイトがやっていて、俺でもできそう。体育館をのぞきに行ったら雰囲気は悪くない。4月中に入部を決めた。 それから4年間、大学生活はバドとともにあった。首脳部だった3年の時は主務(マネジャー)で、週4日は体育館に行き、週末は対外試合の応援でつぶれた。公式戦に出たのは4年の秋のリーグ戦でお情けの1回きり。試合になるとコート内で足がいつもの半分も動かないことがよく分かった。 あれから50年。きのうはそのバド部OB会による年2回のゴルフコンペが青梅市のゴルフ場で開かれた。3組で最長老は大手証券会社の副社長をやった82歳。一番若いのが俺らの代で、不動産会社の系列ゴルフ場の社長をしていたことからこのコンペの幹事をやらされている同期のWくん(かつての会計)と俺が出場した。副将だったIくんは肩を痛めたとかでドタキャンである。 俺が一緒に回ったのは、年間70回はプレーするというここのメンバーでもある78歳、ドラコンホールの時だけゴールドティーから打つ豪打の78歳、正確なショットの74歳である。60代なんてひよっこだ。こういうおじさんたちにくらいついて行こうと丁寧なプレーを心掛けたら、前半なんと46である。 これならまた100が切れると思ったのに午後の6ホール目のショートで、深いバンカーにつかまり出すのに6打かかり、なんと10。それでも150ヤードのショートで全体のニアピンをゲット。8ホール目ではチップインパー。結局トータルちょうど100。う〜ん、バンカーがなぁ。 表彰式では3位に入った80歳が全日本のバドミントンシニア大会のシングルスで優勝を目指すなどの決意表明があった。一緒に回った74歳も週1でバドを練習しているとか。たいしたもんだ。 帰宅すると日大アメフト部で、関西学院大のQBに後ろからタックルをしてケガをさせた選手が頭を下げるのをテレビでやっていた。内田監督とコーチから「QBを壊してくるなら試合に出してやる」と言われたのだとか。なんということか。 「もうアメフトをやる資格はない」という若者の勇気ある発言に、大人がちゃんと応えないとスポーツ界全体が馬鹿にされてしまうぞ。実力勝負のスポーツの世界にシンゾーくんのようなウソまみれがあってはならない。 |
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