梅雨の合間に奇跡的に晴れた土曜日、俺が幹事長をしている竹橋の会社関係者18人による5組のゴルフコンペが宇都宮の名門ゴルフ場で行われた。午前7時、東京駅八重洲口集合。大型観光バスで2時間の旅。みんなほとんど寝ている。幸い渋滞にかからず定時にゴルフ場に着いた。 第1組のスタートは9時43分。その前の開会式では1年前ここで優勝し、5月に急逝した青史くんを偲んで黙祷した。午前、俺はショートで池ポチャがあったものの50とまずまずのスコアである。ところが昼休み記念撮影のため、5組のテーブルを回ると、同期のMくんが53で回ったことが判明した。 このコンペは全員に優勝の旨酒を味わうチャンスをの趣旨から持ちハンデ制(4〜30)で行われており、Mくんのそれは30。前半は53−30÷2=38で回った計算。ハンデの少ない連中もスコアを伸ばしておらず、このままいけばMくんがぶっちぎりの優勝である。 俺の組は、後期高齢者ながらゴルフへの情熱が衰えず各ホールでキャディーにレイアウトをしつこく聞く竹橋の関係会社社長Kさん、長老のAさん、広告のエースてっちゃんだが、前半メロメロのてっちゃんが、後半別人のようなプレーでオリンピックを独走。Kさんもニアピンは取り、鉄のカンは決めステディーそのもの。水平賞の92をマーク。俺は後半6ホール目で2bの金パットのチャンスが転がり込み、一気通貫完成。これだけでいいという気持ちになった。後半48で100を切った。 上がってみるとMくんは後半68の大叩きで優勝戦線から脱落。ハンデ10のKさんが優勝(ネット82)ではないかの声が聞かれた。ハンデ14の俺はネット84となり、上位に食い込んだが、3位がやっとかと思っていたら、2位と思われたOくんが足し算を間違えスコアを1少なく計算していたことが分かり、俺に準優勝が転がり込んだ。ハンデ13のOくんはネット85で3位。10位まではネット1打差でひしめく大混戦だったのだ。 1−2着当ての”馬券”は自分の枠から買うことにしているので、馬券で7000万円稼ぎ、準優勝賞金も5000万円。一通完成でオリンピックでも少々いただき、笑いの止まらぬゴルフだった。ゴルフ場から冷凍餃子3個、日本蕎麦7個の差し入れがあったほか、栃木の新聞社も関係している映画「キスできる餃子」の入場券のプレゼントもあり18人全員が何かしらのおみやげが当たったコンペ。帰りのバスの中は行きとはうって変って、ビール片手にあのプレーこのプレー、同期の消息やらで2時間ワイワイだった。 準優勝者のハンデは2割カット。この5年ハンデ14だったが、これで11まで縮まった。もっとも持ちハンデのシングルが10人もいるコンペなのだ。
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