隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年06月22日 の日記 ......
■ 天空のブッフェ   [ NO. 2018062201-1 ]
 俺のバイト先は地下鉄大江戸線・汐留駅の真上、42階建ての近代的なビルの35階にある。週3日、35階のオフィスと地下2階の喫煙ルームを往復する日々である。最上階42階には眺望が売りの豪華レストランが入っているが、業務アシスタントと呼ばれるバイト風情には無縁な場所と思っていた。
 ところが先日、タバコ帰りに1階のフロアを散策していたら、42階「天空のブッフェ カレーセット1800両(税抜き)」の看板が目にはいった。夜だけでなく、昼間もバイキング形式で稼ごうという狙いなのだろう。こりゃいいかもと、おとといの給料日、同じアシスタント身分で昨年から一番世話になっている美女を誘って最上階の探索に出かけた。
 最上階のレストランに行くには、まず35階から1階に降り、そこから直行エレベーターに乗らねばならない。そのエレベーターは箱がいつものより大きく、3方の壁は鏡張りでその上に格子状の木の枠が設けられている。豪華なのだ。レストランに入ると直線的なデザインでおしゃれ。残念ながら雨で眺望は望めなかった。
 サラダは取り放題。ビーフカレーは食べ放題。デザートもで、コーヒーも付いている。聞いたこともない野菜を大皿いっぱいに取り、こじゃれた食器にカレーをよそう。慣れぬこと故、福神漬けを取り損ねた。オレンジの味のするデトックス・ウオーターを一口飲んで、いただきます。う〜ん、なかなかである。
 美女は食欲旺盛で「カレー、お代わりしちゃおうかな」。俺もルーを足し、福神漬けをしぶとく確保した。食べ終わるとコーヒーとデザートだ。大好きなクレーム・ブリュレとチョコのミニケーキを取った。美女はミニケーキをあっという間に4個平らげた。キャッシャーの脇にタバコが吸えるボックスがあるのも気に入った。
 二人でしめて3888両。普段の昼飯の4品定食842両と食後の珈琲360両と比べると、コストパフォーマンスとしては悪くない。仕事が忙しくてまだ、来たことがないと思われるかつての女性上司(今は別のセクションの部長)にバイト1年のお礼でご馳走するのも悪くないと思ったのである。

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