今は大河ドラマ「西郷ドン」以外はロクな夜のドラマがないので、朝ドラ「半分、青い」を懸命になって観ている。バイトのある日はBSの7時半からのを観ることにしているので、遅刻することもない。 しかし、先週から今週にかけての「半分、青い」の展開には少々驚かされている。先々週までのストーリーは岐阜の山奥に1971年の同じ7月7日に生まれ、同じ小中高に通った鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)の高校生活が終わり、スズメは東京で漫画家の道を歩み始め、リツは、都の”西北”大学に入り、ロボットの研究を始めるというものだった。 朝ドラは「カーネーション」とか「まっさん」のように実在の人物をモデルにしている場合は、ある程度筋が読めるが、今回の北川悦吏子脚本はモデルがないので、どうとでも動かせる。それで展開が全く読めない。 先週土曜日の回では25歳になった2人は、自分を取り上げてくれた産婦人科医の貴美香先生(余貴美子)の還暦パーティーに出席するため岐阜に帰るが、スズメはパーティーで着るための高級ブランド「レダハー」の黄色い服を弟に洗濯されてしまい、シワシワになってしまったため、パーティーには出ない。 パーティーの終わる頃、見るからにダサい母親の緑色のアッパッパ(1980円)を着て顔を出した。貴美香先生からリツが夕方の列車で戻ることを聞いて、「夏虫」駅に幼馴染の運転する車で駆け付ける。リツが列車に乗り込んでしまい再会かなわずか、と思った時、スズメが子どものころからリツを呼ぶときに使っていた笛の音が聞こえ、リツは跨線橋を渡ってスズメのもとに歩いてくる。若干のやりとりの後、リツが突然「結婚しないか」。 さあ、どうなるかと思った昨日の朝は、それから4年たっており、スズメは大スランプに陥り漫画が描けなくなっていて、あの時プロポーズを受けていればと悔やむ。そして、今朝はスズメの漫画の師匠、秋風羽織(豊川悦司)のところにリツからの結婚したという葉書が届く。う〜ん、この展開はいったい何だろう。省略の美学なのか。 昔から映画の別れのシーンには、駅とか波止場とかが出てくることが多い。俺なんか「半分、青い」のスピードに付いていけず、きょうはいい感じの別れのシーンの舞台「夏虫」駅がどこにあるのか調べていたら、同じことを考えた視聴者が大勢いたと見えて、ロケをしたのは群馬県のわたらせ渓谷鉄道の「沢入(そうり)駅」とのことだった。なんでもトヨエツが若いころ出たドラマにも使われた駅だとか。 中身が濃いはずの20代の10年間を2週間ですっ飛ばすとは、あと3カ月、どういう展開になるのか皆目見当がつかない。ラブストーリーの名手、北川悦吏子の手のひらの上で踊らされそうだ。北川は自身のツイッターで月曜の回は「神回になる」とつぶやいている。そこまでやるかと思ったのは、ちょっと映った「夏虫」駅の看板によれば、隣の駅は「若竹」と「柳鼠」で3つとも緑がかった色の名前なんだとか。う〜〜ん。 |
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