ムチャクチャに暑かった三連休、芝刈り以外に何をしていたかというと、断捨離である。西国のマンションの戸袋には、宇都宮にも持って行かなかった段ボールの箱が3つほどあり、何が入っているかというと四半世紀前からの名刺入れとメモ帳、取材ノートの類いである。 もうアルバイト風情が仕事で使うこともないこれらの場所ふさぎを、バイト丸1年を機に一気に捨ててやろうと思ったのである。名刺入れ(200枚収納)は全部で18あった。98年からのメディアセクションにいたころは、BSデータ放送の会社を新設する仕事をしており、カタカナ名前の企業と協業する話にぶつかることが多かった。その場で名刺交換することもままあり、顔も覚えていない人の名刺がかなり溜まっていたのだった。 これらを名刺ケースから引っ張り出し、鋏で真ん中からチョッキン。そのまま捨てる訳にはいかないもんね。3000枚強の古い名刺の中から、経団連会長もつとめ藤沢周平さんを勧めてくれた平岩外四東電会長の名刺、大学同期で現在新日鉄社長の進藤孝生くんがまだ部長時代の名刺、大蔵省で事務次官を2年は務めると言われながら過剰接待事件で退職した杉井孝弁護士の名刺、NHKの日曜美術館で落ち着いた声を聴かせている高橋美鈴アナの名刺は記念にとっておくことにした。 京大式カードはメディア時代に週1でやっていた「今朝の新聞から」の仕事の原稿だ。インターネット関連の会社から電話をもらい、その朝の面白い記事の読みどころを解説した。おそらく誰も聞いていなかっただろう。インターネットの興隆期には「しゃべるコラム」などいろいろな試みがあったのだ。 いつも尻のポケットに入れていたメモ帳は官給品で(今はコクヨの無地40枚、75円を使っている)、100冊はあったろう。書いた自分でも判読不明の内容が多いが、一応ズタズタにひっちゃぶいた。月曜の燃えるゴミの日に出したが、いつもよりゴミ袋はずっしりと重かった。プラスチック製の名刺ホルダーは来週の燃えないゴミの日に出す。これで戸袋は四十数年間の手帳と大事な手紙を残すだけでだいぶスッキリしたのである。 × × × × × 今週の拙宅の花は「カルピディーム」というオレンジ色のバラと黄色のヒマワリ、それに蘭のようなオレンジ色のモカラです。 |
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