隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年07月30日 の日記 ......
■ 臨終には間に合った   [ NO. 2018073001-1 ]
 昨日の日曜日は21日朝、45歳の若さで急逝した秋田支局時代のパンチャーさん、イシグロッチのお別れの会に出た。すでに25日に郷里の秋田で葬儀を終え、分骨も済ませている。通信社大阪経済部デスクのUくんと10年近く過ごした江東区清澄白河のマンションに、元秋田支局同人が7人集まった。
 自宅和室に設けられた祭壇にはお骨とまだ若い彼女の遺影、それに亡くなる1週間前に旦那さまと一緒に京都・祇園祭を見に行った時のツーショットの写真が飾られていた。
 彼女は建設関係の会社勤めがもう十年以上と長く、20日の金曜日は夜9時ごろ「さぁ、帰ります」と席を立とうとしたとき、くも膜下出血で倒れた。勤務地の大阪にいたUくんは、救急隊員からの電話を受け、もう最終の新幹線が終わっていたため、大阪からタクシーで21日の午前4時ごろ病院に到着。医師から病状説明を受けた後、午前5時ごろから病室で愛妻に付き添ったが、9時ごろ病状が悪化し、同41分いけなくなったとか。
 関西のUくんの父親には彼女のケイタイの住所録から連絡が行ったが、秋田に住む彼女のお父さんには知らせが行かないままでおり、Uくんが東京到着後に連絡。仙台在住の弟さんが朝イチの新幹線で上京し、臨終に間に合ったとか。「意識は戻らないまま、眠るような最後でした」とUくん。
 湿っぽくなってもと、秋田市のホテルで行われた二人の結婚式で、同僚が演じた寸劇のおかしかったことや、デートで冬の祭りに出かけたら、先輩の車を駐車場で発見し、あわてて隠れたとか、そんな思い出話で1時間半。Uくんとイシグロッチの間には子どもはなく、Uくんは甘えん坊タイプだから、これからが辛いだろうな。「祇園祭で3日間、一緒にいられてよかった」とのことである。
 で、俺の質問。「大阪から東京までのタクシーって、いくらくらいかかるもんなの?」答えは「12万円でした。120`で飛ばすものだから怖かった」。でも、最愛の妻の最後に立ち会えてよかったよな。俺なんか、2年半前の仕事始めの日に逝ったお袋の臨終には、宇都宮から駆けつけたものの、間に合わなかったもんな。

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