うなぎは資源の減少でうな重が高騰しているのだとか。うなぎがほんとにうまいのは夏ではなく、秋冬と聞いたことがある。で、この夏は高いうなぎに縁はないと思っていた。 栃木にいた昨年までは、ちょうどきょう31日が、編集局長から主筆を務めていたIくんの誕生日だったので、Iくんのお祝いにかこつけて地元の名店でうなぎを食っていた。きのうが誕生日の美人イラストレーターいくよちゃんの実家は鹿沼市の名店の鰻屋。退職記念に「ほんの家庭料理」といううなぎのフルコースをゴチになったのも、栃木時代の楽しい思い出である。いくよちゃんの実家は昨年、新聞で紹介されたこともあり、この夏も大盛況だったとか。やっぱり、真夏に一度は食べたいのがうなぎである。 で、さっき作家、山口瞳さんが愛した国立の「押田」で3200両のうな重(竹)をいただいてきました。大学バドミントン部の現役がOB訪問をしたいというので、仕事場で会えるはずもなく、大学正門前で待ち合わせてチャリで「押田」に乗りつけたのである。 俺はだいたい、7月初旬に開かれるOB総会に出て、そこでOB会費を払い、部誌「みずとり」をいただくのが常だったから、OB訪問というのを受けたことがない。学生時代、丸の内の会社に勤めるOBのところに顔を出し、おいしいものをゴチになったうっすらとした記憶はある。 現役大学生には手の届かないうな重を前に、将来の進路とか部の現状の話を聞くのもよしと思った。真面目そうなYくんは新潟の生まれで今回いただいた「みずとり60号」の表紙の絵も描いたとか。「先輩は昨年、リタイアされたのでOB会費は年1万円から5000円に減額されます。昨年1万円を口座引き落としでいただいてしまったので、ことしはありません。これは今年の領収書です」と5000円と書かれた領収書をもらった。なんか得した感じ。 就職は食品関係を考えていると言うので、人間が生きている限り絶対潰れない業種だから、いいかもと話した。絵心があるので、「仕事を続けながらマンガを描きたい」とも。こういう変わり種も平成の終わりには出てくるものなのである。うな重の感想は「大変おいしかった」そうです。Me,tooだね。 |
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