台風13号が関東接近ということで、バイト先では午後3時に帰ってもよいというお達しが出たが、明日までに見なければならない70ページ近い医学関係の面倒な書類があり、続々帰宅する正社員の方々を横目に頑張りました。帰りに寄った喫茶店で手にしたA紙朝刊にはきのうアメリカに旅立った小室圭くんについて、秋篠宮が「納采の儀」は進められないと伝えていたというのが出ていた。ま、こういうのでは流れだな。ということで先月読んだ本。 早坂隆著「世界はジョークで出来ている」。トランプの登場でジョークの世界は大盛り上がりだが、ジョークじゃなくなっちゃうのがこの大統領の怖いところ。困ったもんだ。黒川博行著「泥濘」。腐り切った警察OBのシノギを狙うイケイケ極道の”疫病神”と建設コンサルタントのアンチャンの壮烈な戦いが、軽妙な関西弁で繰り広げられる。黒川の描く世界は現代を象徴している。 司馬遼太郎著「翔ぶが如く 四、五、六」。西南戦争勃発前夜。西郷隆盛の限界が縷々語られる。山極寿一・関野吉晴対談「人類は何を失いつつあるのか」。1年ほど前、この二人の対談をEテレでやっていて、すごく面白かった。人類はアフリカから世界に広がっていった。その逆の道をグレート・ジャーニーとしてたどった探検家の関野さんは、日本にどうやって人類が来たのかを証明したいとインドネシアから舟で日本に渡るチャレンジを続けている。ゴリラと話ができる男で京大総長の山極氏は人類が人類たりえたのは、他人にも食料を分け与え、他人の子どもも可愛がった点を挙げる。なかなかに面白い世界なのだ。 楠新著「定年準備」。ベストセラー「定年後」をものした著者が、その前段についても新書にした。俺なんかもう定年を過ぎたんだから、読まなくてもいいんだけど、一応お付き合い。玉袋筋太郎著「粋な男たち」。羊頭を掲げて狗肉を売ってる新書。今野敏著「カットバック」。「隠蔽捜査」シリーズの大森署は署長、竜崎伸也が異動になり、女性署長が着任。映画の撮影現場で殺人事件発生となるが、竜崎のいない大森署では面白くない。 |
|