アルバイトに行く日は西国の「エプロント」もしくは新橋の珈琲屋さんでモーニングセットを食べる。トースト・サラダ(新橋はクロワッサン&ベーコン)に加え、ゆで卵が付く。この卵の殻がクルンとうまく取れた日は一日よいことがあるような幸せな気分になれる。ところが、殻が細かく割れて白身のところがギザギザになったりすると、スッキリしない。みんなどうやって上手に殻をむいているのかな。 ちょっと前までは卵のお尻の部分をコツンとしてから、そこからむいていた。ほら、ゆで卵にはちょっと空洞になっているところがあるでしょう。あそこにぶつかるようにコツンとしていたのだ。 ところが「あさイチ」でフランスだかの高名な料理人が出演した時の殻の割り方を見て、そういうのがあるんだと、このところその料理人のむき方を真似ている。そのおじさんはゆで卵の赤道の部分をコツコツとテーブルに小さく叩き一周し、そこから殻をむいていた。赤道のところを一周して殻をむくと、北極部分も南極部分もくるっとあまり手をかけずに殻をむくことができる。 60年以上も生きてきて、このむき方は新発見だった。ゆで卵のむき方ではこれが王道なのかも。卵のむき方なんて食えればいいのだから、どうでもいいとはいえ、朝の気分が違う。案外大事なことかも。 新橋の珈琲屋で感心するのが、ここには「エプロント」のような卓上塩がない。ゆで卵に欠かせぬ塩は、ここでは適量をしっかりした厚手の紙を縦に三つ折りにしたのに入れ、卵の皿に載せてあるのだ。紙ナプキンを折る仕事に加え、この店の従業員には塩を紙包みにする作業もあるようだ。 「エプロント」では時に、湿気で卓上塩が穴から出て来ないことがあるのだが、紙包みではそういうことはありえない。塩のないゆで卵ってのはありえないもんな。バイトのない朝はゆで卵は食わない。今朝は「ガスト」でごはんに目玉焼き2つとベーコン、納豆、それにドリンクバーでコーヒー2杯、オレンジジュースでした。 |
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