隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年08月30日 の日記 ......
■ 歌詠み編集長   [ NO. 2018083001-1 ]
 竹橋の新聞社で定年を挟んで8年間在籍していた月刊の政策情報誌の編集長Hくんが今月定年を迎えるので、おとといの夜は日本橋の焼鳥屋で慰労の会を設けた。
 Hくんは47歳の時、編集部入り。政治部の先輩編集長Nくんとは相性が悪く、突発性難聴になるなど苦労もしたが、Nくんが定年でリタイアした後は9年間も編集長を務めている。定年後も他に人材がいないことから、キャリアスタッフながら編集長を続けるみたい。
 生涯独身かと思われたが、この編集部で「鳥インフルエンザ」の取材で出会った14歳年下の美人保健師さんと結婚したのだから、人生はわからない。
 彼の功績は新聞社があまり紙面に取り上げない地方の町おこしのキーマンをつかまえ、原稿にしてきたこと。編集長とはいえ、取材スタッフが少ないため、毎月2本は見開き2000字の政策ものを自ら執筆するのだ。まぁ書くために新聞社に入ったのだから、俺もそうだったけれど、定年の日まで書き続けられるのはハッピーなことである。
 焼き鳥を肴に彼の好きな日本酒をやっていると、ほうという告白があった。学生時代にちょっとだけ短歌をかじっていたHくん。1年ほど前伝統のある某短歌の会に正式に加わり、毎月20首を投稿しているのだとか。こりゃ、なかなか素晴らしい。
 政策情報誌の目次のページには、13年前の創刊時から、俺のかつての同僚だった美人歌人が「今月のおうた」というコーナーを持っている。美人歌人はことし4月からNHKの短歌番組で月1回、選者をつとめるまでビッグになったが、HくんはNHKの短歌のテキストを毎月購入し、美人歌人とメールで短歌談義をしているとか。こういう人生もよろしいのでは。
 俺にご馳走になると伝えたため、カミサンが新宿・伊勢丹で選んだという「錦松梅」のふりかけをお土産にくれた。これを自宅でメシを炊く長女に上げたら「とても美味しかった」とのことである。俺も「かまっこ」でご飯を作って賞味しないとな。

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