きのうバイトに行くとメールが開けられない。校閲すべき書類はみなメールに添付されてくるので、これでは商売にならない。パソコンのヘルプデスクに連絡すると、親会社が管理している社内掲示板用のパスワードが8月末で安全確保のため変更され、新たにパスワードを登録しないと使えないので親会社の担当者に連絡せよという。 社内掲示板なんてバイト風情には不要なため、1年前バイトを始めた時に聞いた覚えはかすかにあるが、ふだん使わないのでパスワードをすっかり忘れてしまった。いったんこのパスワードを無効にし、新しいパスワードを登録しなければならないらしい。この手続きを電話でやり取りしたのだが、途中で担当者が交代し、30分はゆうにかかった。警戒が厳重なのである。 パスワードはよくよく考えると銀行のキャッシュカードの暗証番号のようなもの。軽々しくは扱えないのであった。そういえば土曜日のゴルフでも、ロッカーの開閉が暗証番号によるもので、プレーを終わって着替えようとしたら、ロッカーが開かない。ロッカー番号を間違えたかと思ったが、手元のカードホルダー通りのロッカーだ。 こういう時は事務所に直行する方がいいと、「ロッカーが開かないんだけど」と言ったら、こういうのがよくあると見えて、アンちゃんが飛んできて、万能カギで開けてくれた。このロッカーは4ケタの数字で管理しているのだが、「8」のつもりでセットしたら「6」となっていたみたい。「8」にしたのが暗がりで「6」と覚えてしまったようなのだ。回転式で数字を固定する奴だから、暗がりだと間違えるよな。 せっかく社内掲示板のパスワードが手に入ったので、ちょっと侵入したら、お気に入りの女子社員が今月末で退社する人事情報が載っていた。バイト風情にも人事情報は大事なのである。このバイト先は親会社のカタカナ言葉でケムにまく風習を受け継ぎ、やけに組織の名称にカタカナを使いたがる癖がある。 8月の組織変更で某局の調査部なんて「データドリブン・コンサルティング部」に名称変更した。自分の部の名前をちゃんと言える部員はおらんのではないか。横文字でケムにまくなんて20年古いと思うが、トップは20年前のバリバリ社員だからなぁ。 |
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