土曜日は俺が幹事長をしている竹橋の会社関係者による5組19人(当初20人だったが、広告のエースが公務で欠場)のゴルフコンペが、同期の悦ちゃんがメンバーの八王子市の芝刈り場で行われた。7、8月は酷暑の下で死ぬ思いをしたゴルフだが、さすがにクラクラする暑さは影を潜め、まずまずのコンディションだった。 前回の準優勝で持ちハンデが14から11になった俺は3組目で、古希をとうに超えたというのにドライバーで30ヤードはおいて行かれる元幹事長のA氏(持ちハンデ8)と1学年下だが、年は俺より上でA氏より40ヤードは飛ぶTくん(同6)、広告の局長で65回の大会で一度も優勝経験のないMくん(同16)とのラウンド。 Mくんは初優勝に向け期するところがあるようで、Tくんにも劣らぬ飛距離をみせ、前半Tくんと同スコアの48。A氏は44。俺は50を切れると思ったが、9ホール目でトリプルを叩き50。しかし、オリンピックは5ホール目のショートでニアピンバーディー金の10ポイントなど、4人の中ではトップだ。 このスコアでは上位はない。オリンピックと1−2着を当てる馬券で稼ぐしかない。俺はMくんと同枠の6枠で、自分の枠から総流しで買うから、Mくんが1、2着に入れば馬券は取れるのだ。 午後のスタートホール。苦手のロングで4打目をグリーン手前のバンカーに入れた。アチャー。しかし、バンカーからうまく出したボールがピンに吸い込まれた。バンカーから出したボールを1パットでねじ込んだ場合、「砂イチ」と称し3ポイントが与えられるが、「砂ゼロ」はダイヤモンドしかないという。う〜ん。こうなりゃ、一気通貫をつくってやる。前半、金と鉄ができたから、銀か銅が入ればダイヤモンド入り一通(10点)の完成だ。 4ホール目のロングで銀ボギー。やった!さらに7ホール目で1bの銅が入った。金銀銅鉄ダイヤモンドのロイヤルストレートフラッシュ。これまで1回しか達成したことのない20点の一通ができた。もうこれでいい。スコアも100ちょうどとまあまあだ。 さて、馬券の方。カートに表示されるみんなのスコアを見るとMくんは上位3人には入りそうな様子。最終18番の打ち降ろしミドルで「無理するな」と忠告したのに、Mくん、左に引っ掛けOB。トリプルだ。表彰式で最初に俺のところに届く集計表を覗き見たら、Mくんはネットで2打差の3位。優勝は俺が馬券検討資料で「二走ボケ濃厚」と評した長老(持ちハンデ19)で、97と手堅くまとめ、8月の真のチャンピオン大会優勝に続く快挙だ。準優勝は88で回ったA氏。 「二走ボケ」なんて予想に書くから、長老が奮起してしまった。帰りのバスの中でMくん「きょうは行けると思ったんですが」とぼやくことぼやくこと。俺はオリンピック大勝でまずまずだったが、”馬券”を取るには長老を刺激するようなことを言ってはならなかったのである。 |
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