先週、俺のバイト先は創立57周年を迎えた。仕事場に行くと机の上に紙袋があった。「これ、何?」と聞くと、記念の和菓子とのこと。上司が近寄ってきて「甘いもの、好きですよね。もう一つどうぞ」。「それじゃあ、これはおやつに」とその場で開けると、大きなどら焼きが二つ入っていた。一つには英語で会社の名前が、もう一つには大きな「祝」の字と日付。おやつを待ちきれず、「祝」の方を半分ほど食べたが、なかなか食べ応えがあり、昼の四品定食のごはんを少し残した。 和菓子の紙袋の中には、A4の紙にタイプされた社長メッセージが入っていた。曰く、今年新しい会社の運営方針を定め、働き方改革も進めている。そして社員行動規範も作ったとある。その三つの行動規範とは「共創」「自律」「挑戦」なのであった。 これを見て、はてどこかで見覚えがある、と思った。昨年まで4年間世話になった栃木の新聞社のそれとよく似ているのだった。宇都宮の知り合いに連絡して確認すると、もう十数年前に定められた社員行動指針は「自律、熟考、挑戦」というもので、2つが重なっていた。 業種も違う二つの会社の三つの社員行動規範・指針のうち二つが同じ。世の中は大きく変化してきているが、人間が考えることなど、そう変わるものではないと感じたのである。 「四つのお願い」なんて歌が昔あったが、こういうスローガンは「清く正しく美しく」のようにだいたい三項目と相場が決まっている。人間の頭にすっと入るのは三つまでだからで、二つではもっともらしくないからだろう。手元にある「日本三大ブック」にも有名企業の社是など、いろいろ載っているが、ほとんど3項目である。 自宅に持ち帰ったどら焼きは、一つは長女にやり、もう一つは中国語の勉強会に持参して、4人で分けて食ったのでした。 × × × × 明日は大学バドミントン部OB会のゴルフコンペ(4組)のため「明日休診」です。 |
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