隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年10月05日 の日記 ......
■ 9月に読んだ本   [ NO. 2018100501-1 ]
 あっと言う間に10月。店では来年の手帳が売られ、年賀状やおせちのDMが届き始めた。内閣改造は行われたが、留任した麻生などの顔は分かっても、初入閣の12人は片山さつきを除いては顔も名前もわからない。前の1億総活躍担当相が松山政司だったって知っている人はいるのかなぁ。ちなみに今度は宮越光寛。この人、沖縄・北方対策、行政改革、国家公務員制度、領土問題、消費者・食品安全、少子化対策、海洋戦略と8つも担当があるらしい。シンゾーくんの少子化対策などへのやる気のなさがはっきりうかがえる組閣だよなぁ。ということで、9月に読んだ本。
 磯田道史著「素顔の西郷隆盛」。歴史家のなかで一番読みやすい文章を書く磯田さん。10巻の司馬遼「翔ぶが如く」を読んだのでこの新書にも手を出した。西郷関係はこれで終わりかな。菅野仁著「友だち幻想」。10年前に書かれた新書。いま、じわじわと売れている。教育学者の著者が自分の娘がいじめに遭ったことをきっかけに「友だち百人なんかいらない」と分かりやすく書いた。著者も娘も病気ですでにこの世を去っている。読書感想文の課題図書にしようと思った考えさせられた本。
 信田和宏著「電通鬼十則の記憶」。女性新人社員の自殺でかの電通は「鬼十則」は廃止したが、オールド電通マンには納得がいかないようだ。勤め先のあるビルの本屋に山積みになっていたので買ってしまった。大した内容ではないが「鬼十則」の中身はすぐ分かる。本城雅人著「傍流の記者」。今年の直木賞候補作。新聞業界の話はついつい読んでしまう。若いころはライバルでも年を重ねると同期が大事ということがよくわかる。
 伊集院静著「文字に美はありや。」。月刊文芸春秋に連載されている時からこれは読んでいた。夏目雅子の旦那が書の世界にこれだけ親しんでいるとは知らなかった。いい本です。葉室麟著「青嵐の坂」。昨年の暮れに亡くなってもまだまだ出版される葉室さんの本。これ久々に一気読み。葉室さんの本は清々しいね。旦部幸博著「コーヒーの科学」。なるほどコーヒーの世界は奥が深い。
 葉室麟著「影ぞ恋しき」。葉室さんの死後出版された小説の中ではこれがベストのような気がする。東野圭吾著「手紙」。十数年前に毎日新聞日曜版に連載された小説。次女から大学1年生向けの読書感想文用の図書に推薦された文庫だが、なかなかの内容。俺、新聞の連載小説は読まないんだよね(又吉くんの「人間」も3回でやめちゃった)。これは東野の「白夜行」並みの名作と思いました。
 

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