隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年10月17日 の日記 ......
■ ターフの女神微笑む   [ NO. 2018101701-1 ]

 国立の古くからの友人で、木工職人にして株のトレーダー、夜な夜な絵描きのナンコーという変なおじさんがいる。国立に豪邸を持っているのに、2カ月間タイのチェンマイでゴルフ三昧、ひと月は日本という優雅な暮らしを続けてもう4、5年になる。
 そのナンコーの誕生日はかつての体育の日。先週の10日、日本にいるかなと思ってケイタイに電話するといたいた。で、「お祝いをしてあげるから14日の日曜夜空けておいて。場所は国立の和食の店、H」と伝えた。ナンコーは「祝ってくれるのは○○さん(俺のこと)くらい」といたく喜んだ。
 Hは西国のフランス料理の名店「ボンマリアージュ」の姉妹店「ぼんまり」の最初の板長Wさんが5年ほど前に開いた店で、非常においしいと評判。娘の誕生祝の席として使ったこともある。タイ料理ばかり食べているナンコーにはよろしいのではと思った。
 だが、秋はいろいろと行事が立て込み、手元不如意である。いつも金持ちのナンコーにゴチになっているが、今回はそうはいかない。で、会食費用を生物学でこしらえることにした。日曜日のメーンレースはG1秋華賞である。これは桜花賞、オークスの牝馬2冠を達成したアーモンドアイが絶対とみた。で、アーモンドを1着固定にし、2着候補に4頭、3着候補にこの4頭+1頭を選び、三連単16通りを300円ずつ買うことにした。
 同時開催の新潟メーン、信越ステークスも2−3−5フォーメーションで12通り買うことにし、1着候補に10番11番、2着候補にこの2頭+13番、3着候補にこの3頭にもう2頭と予習した。ところが馬券を買う段になって、5番の馬が気になり、3着候補の2頭のどっちかと入れ替えればいいのに、2着候補の13番と入れ替えてしまった。
 結果は10→13→11。ひゃー、万馬券を取り逃がしたと思ったら、なんとこれが519倍もついた。痛い!こりゃ、秋華賞もダメかと思ったが、三連単56倍をゲット。さらに東京、京都の最終レースでも三連単万馬券を取り、信越ステークスの分を取り返した。
 思うに、あわれな67歳ナンコーの誕生日を祝おうとした心根をよしとしたターフの女神が微笑んでくれたのだろう。ことし一番の大当たりに、調子に乗って、メーンは魚でいいというナンコーを尻目に、彼より高いお肉のコース料理を食ってしまったのである。

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