文化の日に大学卒業45周年の同期会が開かれる予定で、仏語選択の我が17クラスは出席者が少なく、18クラスある中でブービーメーカーを隣の16クラスと競っているということは７月12日につぶやいた。結局７月段階の出席４人から、75％増の７人になる見込みで、ＢＭは避けられる見通しだが、直前になり、うちのクラスの元外交官が娘を同席させたいという希望を表明。これへの対応でおとといの夜中は珍しく真剣に文章を作成した。
月曜夜、バイトから帰ってパソコンを立ち上げると、うちのクラスの副幹事、Ｍくんが「出席予定のＴくんが御嬢さんを同席させたい意向がある。会費も払うと言っている。17クラスは出席者が少ないので認めていただけないか」という各クラスの幹事宛てのメールを発見した。
御嬢さんは宝塚の準トップまでいった男役。２年前退団し、今月美容体操教室を開き、Ｔくんは同期に紹介したいとか。Ｔくんは外務省に入り大使や都の儀典長を歴任した男で、住所が分からず７月段階では欠席扱いだったが、友人から同期会の話を聞き９月に急きょ出席を申し込んできた男である。
これに対し、各クラスの幹事からは「出席に異存はない」「にぎやかになってよい。１曲歌ってもらってはいかが」などのメールが６、７通寄せられていた。これには正幹事として一言述べておかねばと思い立ったのである。それでけっこう文案を考え、以下のようなメールを発信した。
「17クラスのＴくんが御嬢さんと一緒に73同期会に出席したいとの意思を示され、副幹事のＭくんのメールに多くのクラス幹事から、さしつかえないのではという意見が示されました。この件ではＭくんのメールに気付くのが遅れ出遅れてしまったのですが、クラス幹事としての意見をみなさまに表明しておきたいと思います。
はっきり申しまして『娘を同期に紹介したいというのは筋が違うのでは』と感じております。各国の大使を務めたＴくんにしては”親バカ”が過ぎるのではないかと思います。外交に携わっていたのなら、この時期に（彼は友人の連絡から急きょ９月に出席を申込み、住所も把握できていません）１名追加を申し出るというのは常識に欠けるのではないでしょうか。
とはいえ大会の趣旨からいって、”宝塚の色モノ”でゴタゴタするのは本意ではありません。もうＴくんは御嬢さんに同期会への同行を依頼しているでしょう。それで私なりの解決策を考えてみました。それは”要介護の人間”の介添え役としての出席を認めるというものです。したがって会費は受け取らないという案です。
元宝塚のスターで会がにぎやかになるというのは、ちょっと見、よいかもしれませんが、『筋違い』はきちんと指摘しておきたいと思います」
結局、会費はなしで介護の同伴という形となりそうだが、こんな常識のない奴が日本国の大使をやっていたかと思うと、うそ寒くなってくるし、各クラス幹事も元タカラジェンヌには甘いなぁと思うのである。 |
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