あのサントリーが「やってみなはれ」の精神で自然界には存在しない青い色のバラの開発に着手したのは1990年のことだ。バラには青色の色素はなく、古来、不可能の代名詞だったが、パンジーの青色遺伝子を組み込むなどして、2009年に1本2000〜3000円で「ブルーローズ アプローズ」の名前で発売を始めた。しかし、青とはいうものの、見た目は淡い紫のような色で、リンドウやキキョウの花のような青い花のイメージからはほど遠いものだった。 宇都宮から西国に戻ってからも毎週お花を求めている。昔、西国にあった「SO」という花屋さんは店をたたんでしまったので、もっぱら、国分寺駅ビルの1階にある「青山フラーマーケット」を利用している。この店は店長がしっかりしているのだろう。毎日のように飾り方に変化を加えているので楽しい。 今週はポインセチアやバラの「サムライ」などを前面に掲げ「赤」がテーマ。先週は香るバラ特集。俺は真紅のバラが好きなので、この1年間では「サムライ」を一番購入している。 きのうこの1年間でどんなバラを買ったか、ブログを点検してみたら、「赤いバラ」がサムライ、ミルナ、インスピレーション、フレッシュローズ、「黄色」がムーンウオーク、グッドタイムズ、カタリナ、ブライトン、ライトニング、「ピンク」がピンクディプル、リメンブランス、フェリシタル、リベルタ、ダイヤモンドローズ、「オレンジ色」がカルピデューム、オークランド、コーラルハート、「白」がシェドゥーブル、ミントティー、ベルローズと20種類に達することが判った。 リストは作ったもののすぐに見分けられるのはサムライとカルピデュームだけである。実は先週、ここで不思議な色のバラを発見した。ブラウン系、ミルクティーの色のような「ジュリア」という品種だった。実にシックな色だった。で、バラ好きの美女に「生まれて初めて見た」とプレゼントした。”青いバラ”を見たって心は動かされないが、「ジュリア」には驚いた。 大きく咲き誇って花弁の開いたのもあったが、俺はまだあまり開いていない方が美しいと思った。「ジュリア」なんて、ずいぶんいい名前を付けたものだ。バネッサ・レッドグローブ主演の映画にあったよね。 |
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