隠居志願のつぶやき2017

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...... 2018年11月20日 の日記 ......
■ 八回忌   [ NO. 2018112001-1 ]
 土曜日夜は7年前の10月に63歳で亡くなった同期の赤司を偲ぶホームコンサートが杉並の豪邸で開かれた。存命中は3カ月に1回開かれていたコンサート。7年たってもピアニストのK子さんが仲間の音楽家(今回は声楽家2人)を連れて訪れてくれる。これは赤司の遺徳というより、赤司夫人の力だなぁ。
 今回は長女のあきさんが前座で、秋の星座についてミニプラネタリウムを使い解説した。彼女は某大で星座についての講義を受け持っているプロで、この夏テレビ朝日のニュースステーションにも出演した。テレビ出演をきっかけにホームコンサートでもお話することになったみたい。
 俺は芝刈りを終えてからの参戦だったため、プラネタリウムには間に合わず、声楽の2人がK子さんのピアノに合わて「星」にちなんだお歌を披露しているときに豪邸に滑り込んだ。このパーティーは参加者が1品ずつ持ち寄って飲み食いするスタイル。最盛期には50人近く集まったが、八回忌。おまけにパーティーのお知らせが届いたのが十日ほど前というのでは、参加者は少なくなることが想像できた。
 で、俺が持って行ったのは、国分寺駅ビル内にある和菓子の名店Kの「短冊最中」。4種類の餡の最中が全部で20個入っている箱だ。参加者は20人と踏んだのである。お歌を聴きながら人数を数えると赤司の4人の子どもも含め、ざっと20人ほど。喧嘩にならずにすむとほっとした。
 演奏の後はビールを飲み、焼き鳥をつまみ、赤司夫人得意のシチューに舌鼓を打った。竹橋の会社の後輩、Oくん夫婦がきていたので、二人と話し込んだ。奥方は結婚前の大手スーパーの広報部にいた時から知っており、今は小学校のセンセをしている。長女と同じ千葉大を出ており、「お嬢様は?」というので、この間の変遷について話した。
 Oくんは57歳で今は夕刊1面のコラムを担当している。なかなか切れ味鋭い文章を書いていて「トランプもシンゾーもめちゃくちゃだから、書きやすい」ってなことを言っていた。
 2時間半ほどお邪魔していたのだが、赤司の長男、次男が次々に寄ってきて「長女が来年は小学校に入る」だの「娘が生まれた」とかの話をしていった。時の経つのはほんに早い。「死者老いず生者老いゆく恨かな」(菊池寛が芥川龍之介の九回忌に詠んだ句)が脳裏をよぎる宵だった。

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