校閲のアルバイトに行く日の昼飯は、昨年秋から近くのテレビ局の入っているビル1階の「かっぽうぎ」という定食屋で、4品定食と決めていた。で、今年はここで150食は食べた。だが、さすがにちょっと飽きてきた。せっかく、サラリーマンの街、新橋に通っているのだから、もっといろいろ探索してもよいのではないかと、先週から脱・かっぽうぎ路線を歩み始めたのだ。 なぜ「かっぽうぎ」に通い詰めたかと言うと、俺はメシのために並ぶのが大キライで、バイト先が入っているビル内の飲食店はいつも大行列ができている。テレビ局の社員は正午に昼飯を食う習慣はないはず、だから並ばずにメシが食えるとにらみ、この50席はある定食屋の納豆の小鉢に吸い寄せられていたのだった。 ここでご飯を盛ってくれる元気なおばちゃんがなかなかの人物で、外国人が紛れ込んできたりすると、さっと英語を使う。「ご飯は大・中・小ございます。味噌汁は熱いのでお気を付け下さい。ご飯はおかわりだと別料金になっちゃうのでお申し付け下さいね」というセリフがなんとも心地よかったのだが……。ちなみに中(ふつう)は英語で、ミディアムなんである。 栃木にいた4年間も、2年間はスタンプ20個で4人様無料というパスタ屋に通い詰めた。この店が営業をやめてからは、昼飯は30軒開拓したのだった。で、先週の木曜日は銀座でたった1軒知っているバーが昼間は定食を出しているのを思い出し、15分歩いて地下2階に降り、ロールキャベツ定食(900両)を食った。津軽弁丸出しのママは、相変わらず元気だった。竹橋の会社にいたころは昼飯2時間だったが、バイト風情はそうはいかない。食い終わると直ちに仕事場に戻った。 きのうは中華定食の店に向かったが、階段に人が並んでいるので、止めにし大通りの歩道橋を越えて銀座8丁目の卵・海苔食べ放題の定食屋へ。帰りには100円コーヒーを買って職場で飲んだ。この1年はタリーズで360両のカフェラテを飲み続けたのだった。 本日は新橋の駅ビルの中にある雑然とした定食屋。鉄板カツ煮定食850両也。同じ駅ビルにある喫煙可のコーヒー屋でスポーツ紙に目を通しセブンスター3本。きょうび昼喫煙可の店は重要文化財並である。まだ、しばらくはバイトを続けられそうだから、そこらじゅうに出撃してやるぞ。 |
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