隠居志願のつぶやき2017

[PREV] [NEXT]
...... 2018年12月13日 の日記 ......
■ 避難訓練   [ NO. 2018121301-1 ]
 日本漢字能力検定協会が毎年公募している「今年の漢字」に「災」が選ばれ、きのう京都の清水寺で森清範貫主が揮毫した。ほんに今年は大阪北部地震、西日本豪雨、北海道胆振地方の地震など災害があいついだからなぁ。この「今年の漢字」は1995年に始まり、ことし24回目だが「災」が選ばれたのは新潟県中部地震があった04年以来、2度目とか。
 その「災」の字がくろぐろと書かれていた時間に、アルバイト先では年に一度の避難訓練が行われた。俺がバイトしているのは新橋駅近い43階建て高層ビルの35階のフロアなのだが、手の空いている人間はビル内の非常階段を使って1階まで歩いて降りるのだという。このひと月、エレベーター内の電光掲示板に12日午後2時に避難訓練の表示があり、みんなどうするのかなと思っていた。
 館内放送が流れ、知らん顔をして仕事をするふりをしていたら、同僚の絶世の美女が「訓練に行きましょうよ」と言う。校閲部隊の隊長であるS氏(実務には全く手は出さない)も訓練に参加するみたいだ。
 で、何事も経験と35階から若手社員と雑談しながら、階段を降りた。なにせ35階だ。20階まで5分はかかったか。登るのは無理だが、降りるのはなんてことない。さすがにあと10階というところで足が重くなったが、10分ちょっとかかってようやく1階の集合場所にたどり着いた。首から下げた迷子札を総務セクションのお姉さんが差し出した機械にタッチして「タバコに行っていいですか?」
 バイト先の社員は派遣も含めて280人いるが、俺も含めて訓練に参加したのは35人程度。62歳の社長さんは笑って不参加だった。調べたら15年前完成した時はグッドデザイン賞を取ったこのビルは、地上43階、地下4階で、高さが215bある。だから1階分が5bで、35階からは175bを降りたことになる。なんてことないな、と思っていたら、1時間後に足のふくらはぎがモーレツに痛み出し、まっすぐに歩けないようになった。1日たってもまだ痛む。鍛え方が足りないのか。
 なお、俺の今年の漢字は「医」だ。医者には無縁だった人間が歯医者に行って入れ歯を作らされるわ、眼医者に出頭を命ぜられるわ、カレンダーに「医」の字が急増した。歳はとりたくねぇもんだ。

...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: