中学・高校時代の仲間５人で、中学の所在地にちなみ「小金井会」という集まりを20年ほど前から年に２回開いている。幹事は５人の回り持ちで、平成最後の”月番”は俺。過去行われてきた都心めぐりと会食では芸がないと考えて、昨日行ったのがＧ１フェブラリーステークスが開催された東京競馬場視察である。
生物学だけでは物足りないので、府中の大国魂神社参拝と神社すぐ近くにある武蔵野国の国衙跡見学と、「ブラタモリ」でも紹介された西国分寺の東山道武蔵路跡見物の歴史の時間を生物学の前後に置いた。そのあと、西国のカフェ「Ｆ」での小宴会である。
なんといってもハイライトはＧ１フェブラリーステークスである。遊び人のゼネコン（まだ在籍）ＫＫは馬券は毎週のように買っているから心配ないが、元鉄屋のＨ、元電機屋のＭＫ、元銀行マンのＴは馬券購入はおろか競馬場に入るのも初めてという。こういう不埒な人間にどうパドックとかオッズ表を説明したらいいのか。
しかし、驚いたことにＭＫは「ワイド馬券をボックスで買えば出費は少なく当たりやすいんだって。５点ボックスだと1000円だね」と予習してきている。彼の５点は１番人気の６番インティ、２番人気の３番ゴールドドリーム、女性騎手がＧ１に初めて乗ると話題を集めている藤田菜七子の11番コパノキッキング、６番人気の７番サンライズノヴァと８番人気の２番ユノラト。「２番が来ないかな」となかなか渋いことを言う。
50年以上前大国魂神社脇に住んでいたＴはかつての住居の今に関心があり、競馬は３番、６番、11番の単勝を100円ずつ。もっとたまげたのはＨで、前日新宿の場外馬券売り場で、100円馬券発売場が混んでいたため、1000円券売り場で３番を頭の馬単を４点と３→６→７と３→６→14の三連単を3000円ずつ、計１万円をすでに購入済みという。知らないというのは恐ろしい。俺は三連単を１点で3000円も買った奴を初めて見た。おまけにさらに枠連を4000円買い足すという。３−４の枠連2000円などだ。
レースは武豊鞍上のインティが３コーナーあたりから先頭に立ち、そのまま押し切った。２着ゴールドドリーム。３着に内からユラノトが滑り込んだ。何！全員当たりではないか。俺は３−６の馬連が本線で、三連単６→３→２をしぶとく100円持っていた。ＭＫはワイドが３点当たり1000円が2090円になった。Ｔは６番の単勝が260円。40円の損。Ｈは枠連の4.1倍が2000円で総投入額の半分以上を取り返した。ＫＫは京都10レースの三連単39倍を200円持っていたからまあまあだろう。
小宴会では三連単を２点で6000円も買ったＨに「言ってくれれば教えたのに……」。もっとも鷹揚な彼は「初めて馬券を買うのだからドンといった。当たれば高いと聞いたので……」。しろうとは怖いね。３→６→７が来たらざっと80倍だから、24万円になったところだった。 |
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