宇都宮時代、昼飯に通い詰めたのが県庁と市役所を結ぶシンボルロード沿いにあった「R」というパスタ屋さんである。おいしい飲食店を紹介するブログに立て続けに紹介され、出かけてみると前菜の野菜がおいしく、パスタももっちりとしていて俺好み。 そして何よりポイントカードがすごかった。20回スタンプがたまると4人様昼飯タダという特典が付いた。1000両のメシを20回食べると4000円分がタダということになる。で、会社の美女たちに「タダメシに付き合ってくれない」と持ちかけ、2カ月に1回は美女連との昼飯を楽しんだのである。 この「R」の雇われ店長が高根沢町出身のAくん。知り合って2年ほどで東京銀座のワインバーを手伝うことになり、「R」もカレーうどんの店に衣替えしたのだが、Aくんが上京する直前には俺の宇都宮でのホームベース「K」に招待した。Aくんの食べっぷりはすさまじく、3人分のメニューは平らげたなぁ。 まだ、栃木にいたころ銀座のワインバーにも一度、顔を出したことがあるのだが、上京してから店に行くと「Aは辞めました」。で、音信不通になっていた。そのAくんから、この前の日曜日、東京競馬場のスタンドで中山競馬のレースに興じていた時に電話をもらった。 「しばらくぶりです。お元気ですか?なかなか連絡できずにすいませんでした。今度、宇都宮のオリオンスクエアの近くでワインバーをやることになって、ぜひゆたかさんにも顔を出してもらいたいと思って……」。Aくんは俺のことを苗字ではなくてファーストネームで呼ぶのだ。 今度は雇われ店長ではなく、自分の店みたい。「そりゃ、おめでとう。年に2回は餃子の都に出かけているからそのうち顔を出すよ。頑張ってね」。店の名前は聞いたが、あんまりピンとこないカタカナ名前だった。Aくんのパスタならもう一度食べてみたい気がする。十連休にふらっと出かけてみようかな。 |
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