きょうはホワイトデーだ。毎日新聞3面のコラム「なるほドリ」によると、1980年に全国飴菓子工業協同組合が、バレンタインデーのチョコのお返しにキャンディーをと宣伝し広まったという。その2年前には福岡のお菓子屋さんがお返しにマシュマロをとキャンペーンを張ったこともあるらしい。バレンタインに比べれば小さいが、それでもホワイトデーの市場規模は490億円あるとか。日本人はお祭りごとに弱いからなぁ。 30年前、夕刊のサラリーマン向けページに「義理チョコの贈り方と返し方」という原稿を書き、これまで書いた記事の中では一番ウケたと思っている俺。たしか返し方のランクは♥何も返さない♡自社製品の倍返し♡♡キャンディーなどのお菓子♡♡♡身につける小物(趣味もあり選ぶのが難しい)♡♡♡♡予約でしか手に入らない有名ブランドのお菓子*番外 お返しと称して飲みに連れ出す(それで3月中旬は赤坂、六本木に不似合いな男女が多い)――と記憶している。 今年のバレンタインはチョコには縁がなかったが、バイト先のアシスタントの女性たちが「いつもお世話になっています。ご自由にどうぞ」と通路脇の棚の上に小さなチョコが山ほど入った箱を置いてくれたので、通るたびに一つつまんで校閲作業の傍ら口にしていた。 アシスタントの女性はハケンで、正社員の娘たちに比べ実入りも少ないはず。こういう娘たちの心映えに応えないのは人としてまずいだろうと思い、荻窪で見つけたブラウニー専門店「コートクール」の出店で、長女が一番おいしいと評した「アールグレイ」の10個入りを求め、おととい、アシスタントの頭目、ちえちゃんに「バレンタインのプレゼントは何人でお金を出したの?これ、お返しな」と包みを渡した。 「4人です」とのことで「それなら足りるな。おいしいと思うよ」。すると程なくしてデスクで校閲作業をしていると、ちえちゃんが他の3人の美女を引き連れ、お礼にやってきた。おいおい、仕事中にカンベンしてよ。しかし、お返しをちゃんとしておいて、よかったなと、一人納得したのだった。 × × × × × 明日は中国語の勉強会が開かれるため「明日休診」です。あしからず。 |
|