隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年04月01日 の日記 ......
■ 例はない   [ NO. 2019040101-1 ]
 今の天皇が退位した5月1日からの新元号が「令和」に決まった。きょう午前11時40分、菅官房長官が「令和」の墨書を掲げてみせた時の第一印象は、命令の「令」かぁ、あんまりよくないというものだった。新元号はこのつぶやきでも何度か取り上げ、ハ行、サ行、タ行、マ行ではないから「K」だ、とか書いてきたので、ラ行の元号にはちとびっくりしたね。和をもって尊しとなすの「和」は悪くはないが……。
 もっとも天皇制と切っても切れない元号表記というのを、俺は使ったことがなく、「平成」の30年間で私的文書で書いたのは5回くらいか。3年前亡くなったお袋の会葬お礼の時にチェックを忘れ、西暦ではなく「平成28年1月」としてしまったのを、悔やんだくらいだ。だから、「令和」でもなんでもいい。
 俺の興味はけさ、6つ示された元号案の中から、どうやって政府が「令和」に誘導したのかという点だ。平成の時は当時の担当者、的場順三内政審議室長が自著で明らかにしているように、平成、修文、正化の3案が示され、昭和の「S」で始まるダミーの修文、正化は除外され、「H」の平成になった。
 今回、「元号に関する懇談会」のメンバーの一人でノーベル賞受賞者の山中伸弥京大教授が昼過ぎのインタビューで述べたように「みんないい案」の6つの中から、どうやって「令和」にしたのか。30年前のような頭文字で除外ってなことは見え透いていて、やれなかっただろうからな。
 俺の推理はこれまでの元号は出典が四書五経など中国の漢籍だったのに対し、「令和」は国書の「万葉集」が出典であることを強調したのではないか。説明では万葉集の梅花の歌32首の序文「初春の令月にして、気淑く風和ぎ」とあるところから採ったとか。美しい日本のシンゾーくんのやりそうなことではないか。
 漢和大辞典の大修館のウエブサイトを見たら「令」には”命令”だけではなく、令名など「よい」という意味もあるのだとか。長生きはするもんだ。今の今まで知らなかった。もう一つ気になるのは官房長官の掲げた墨書の「令」の字の5画目が、止めの点ではなく、「棒」でおまけに最後は撥ねてあったこと。俺は令の5画目は止めの点でずっと書いてきた。
 さっきの大修館のサイトによれば、どちらでもよいとのこと。大修館に寄せられる質問のベストスリーに入るのだとか。棒はかっこいいが、点止めはちと落ち着かない。そうそう、本日の夕刊1面写真は朝日、毎日が官房長官が「令和」を掲げた写真、読売が大好きな安倍が令和を説明するシーンでした。Content-Disposition: form-data; name="image"


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