隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年04月12日 の日記 ......
■ 好調朝ドラ   [ NO. 2019041201-1 ]
 1961年の「娘と私」から数えて百作目となったNHK朝のテレビ小説「なつぞら」がいい。戦災孤児となった「なつ」が兄妹と分かれ、父の戦友(藤木直人)に引き取られ、北海道十勝の酪農家、柴田家にたどり着く。そこには藤木の妻(松嶋菜々子=これはちと美人過ぎる)と3人の子ども、無愛想な松嶋の父(草刈正雄)がいる。
 見知らぬ土地での見知らぬ生活。草刈はなつに「夜明けに起き、牛の世話をしろ」と言う。孤児のころは靴磨きで生計を立てていたなつは「やります」と頭を下げる。「それでこそ赤の他人だ」と言い放つ草刈。なつ役の子役がいじらしくて、とてもよい。長じては広瀬すずが演じるが、どうだろう。だが、懸命に牛の世話をするなつに、厳しすぎるようでいて、草刈は心の底ではいじらしく思うようになってくる。
 今週は東京の兄にどうしても会いたくなり、柴田家を抜け出し、一人で帯広の町までやってくる。家族総出でなつを探しにいく柴田家の人たち。「この子を育てる自信はないわ」と言いながら、見つかったなつを抱きしめる松嶋。泣かせどころたっぷりで、バイトに行く朝、ピタッと起きれるのもこの朝ドラのおかげだ。
 朝から北海道の広大な自然が見られるのも魅力の一つで、「だべさ」などどこかゆったりとした北海道弁も耳に心地よい。なつの戦死した父は絵が上手だった。その血か、絵を描くことが好きななつは、アニメーターへの道を進むようだが、都会なんかに出るよりも、北の大地で酪農を続けてほしいと思うね。乳牛が相手で1日も休めない酪農家だが、この前見た「遥かなる山の呼び声」もそうだが、酪農って絵になるんだよね。冬は辛いだろうけど……。
 俺が最初にちゃんと見た朝ドラは高橋幸治がかっこよかった66年の「おはなはん」(樫山文枝主演)だが、大竹しのぶがデビューした75年の「水色の時」も見た覚えがある。それからだいぶ間があいて、栃木に行った6年前は「あまちゃん」が放送されていたので、会社に遅刻することなくちゃんと起きれた。
 総じて4月始まりの東京製作の朝ドラに波長が合い、10月始まりの大阪製作でちゃんと見たのは10年の「てっぱん」(富司純子がよかった)と11年の「カーネーション」(尾野真千子主演)くらい。おととしの「ひよっこ」も去年の「半分、青い。」も欠かさず見ている。
 ちょっと調べるとこの30年のこれという女優はみんな朝ドラ出身。沢口靖子(85年)、鈴木京香(91年)、安田成美(94年)、松嶋菜々子(96年)、竹内結子(99年)、国仲涼子(01年)、中越典子(03年)、石原さとみ(03年)、宮崎あおい(06年)、貫地谷しほり(07年)、多部未華子(09年)とくるから、NHKの女優発掘力は恐るべしだ。

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