きょうの東京は最高気温が28度に達するのだとか。昼前から少々暑い。で、一気に衣替えすることにした。冬物の背広4セット、ブレザー、替えズボンをいつものクリーニング屋さんに持っていく。かなりの料金になった。ということで4月に読んだ本。 池永陽著「漂流家族」。名作「珈琲屋の人々」の作家の短編集。池永の文章は波長があう。ほんとは「少年時代」というのが読みたいのだけれど、この双葉文庫がみつからないのだ。「伊丹十三選集 二 好きと嫌い」。岩波からかっこのいい装丁で出た。伊丹の文章を読むのは初めてだが、なかなかのセンス。自殺などせねばよかったのに。古野まほろ著「警察用語の基礎知識」。警視庁を担当していたこともあるのだから知っているつもりで、知らないこともたくさんあった。 北方謙三著「チンギス紀 二 鳴動」「同 三 虹暈」「同 四 遠雷」。モンゴル族はまだ群雄割拠の状態だが、テムジンはその中で次第に力を付けていく。5巻目は7月発売とか。早く出ないと忘れちゃうんだよね。真藤順丈著「地図男」。今年の直木賞を取った真藤氏のデビュー作。あまりピンとこなかった。中西進・磯田道史著「災害と生きる日本人」。令和の考案者とされる中西氏の本を初めて読んだ。 松岡正剛著「雑品屋セイゴウ」。何でも知ってる正剛氏がモノについての思いを綴った30年前の文章を集めた。自由奔放なイラストが面白い。ヤマザキマリ著「パスタぎらい」。「テルマエ・ロマエ」の原作者マリさんは文章も上手なんである。時にパスタを食べながら読みました。 宗像紀夫著「特捜は『巨悪』を捕らえたか」。元東京地検特捜部長の宗像氏は40年前、木村守江福島県知事を収賄で逮捕した検事である。知事が福島地検に出頭した79年7月30日の前の晩、俺は宗像さんの官舎に夜回りに行きパジャマ姿の彼にすっかりだまされた。その後宗像さんは東京地検特捜部でダグラス・グラマン事件、リクルート事件を担当する。退官後は収賄容疑で逮捕された佐藤栄佐久福島県知事の弁護人も務めた。知事を捕まえた男が30年後に知事の弁護人になるかよ、と思っていたが、この本を読み、栄佐久知事の事件は検察の勇み足という印象を持った。誰でも死ぬ前に自分の知りえたことを記録に残したがるものらしい。 山藤章二著「昭和よ、」。昭和12年生まれで80歳を超えた絵師の山藤氏がブツブツと語る。怖いモノなしの語り口が心地よい。同氏の「自分史ときどき昭和史」「はじめての八十歳」も面白かった。 × × × × × 十連休を取ったばかりで恐縮ですが、13、14日と大学ゼミ遊び仲間と温泉付きゴルフにまいります。ということで13、14日は「本日休診」です。 |
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