土曜日は栃木の新聞社の社長、会長を務めた鬼瓦の主宰する4組のゴルフコンペだった。場所は飯能市の山岳コース。アウトスタートで、アウトは比較的平坦だが、インは山を切り開いて造られフェアウエーが狭くちょっとイヤなコースだ。 このコンペは鬼瓦が竹橋の会社の東京代表をしていたころ、その下で働いていた記者や総務部門の人間、はては蕎麦屋のお姉さんまで参加してもう十四、五年続いている。幹事長は俺の8コ下で、俺の栃木の新聞社の後任となったAくんだ。 俺は3組目で編集担当役員のOくん、新編集局長のSくん、マイナンバーカードの管理の元締めのTくんとラウンド。午前は2ホール目で組の中でのニアピンも取ったが、9ホール目に第2打を池に入れ、ショット好調のTくんに2打差を付けられ52。Sくんは8ホール目のミドルでバーディー銅を達成し、大喜びである。 昼食に行くと、前の週に完膚なきまでにやっつけた1組目の鬼瓦が信じられないことに49である。「こんな簡単なコースで50を切れない奴がおるのか」とカッとなることを言う。前半、後半、トータルで500両ずつ握っているのだ。 で、午後、丁寧に丁寧にと言い聞かせ、パー、ボギー、ボギーのスタート。ワンパットはなかなか決められなかったが、47。やった、トータルで100を切るのは初打ちの時(98)以来、ことし2度目だ。鬼瓦は54。前半負け、後半勝ち、トータル勝ちで500両いただきだ。このところ「百獣の王」が続き、オネストを104と申告したため(アンダーは1打につき300両、オーバーは1打につき100両のペナルティーを払う)、1500両も払うハメになったが、100を切って気分が悪いはずもない。 新ぺリア方式による優勝はグロス88、ネット71.8の広告のエース、てっちゃん。109も叩いた経理出身のMくんが、大叩きしたところがことごとく隠しホールにはまり、ハンデ36となり、ネット73で初の準優勝。馬券も取って大はしゃぎだった。俺も3カ月前、このコンペで101を叩いたものの、ハンデに救われ優勝したからMくんの気持ちはよく分かるのだった。 |
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