俺は本来テレビっ子なのだが、50歳を過ぎたあたりから民放のバラエティーの音声がうるさく感じられるようになり、見るのは国営放送に限られる。連続ドラマも好きなのだが、とても面白かった韓流の「オクニョ」が終わってしまい、続けて見ているのは朝ドラ「なつぞら」くらいになってしまった。 以前BSでやっていた中井貴一主演の「雲霧仁左衛門」が、地上波で土曜日夕方放送するようになったが、芝刈りとぶつかったりするので、思うように続けては見られない。その代り「プロフェッショナル」(きのうのDUNCYUの編集長は面白かった)とか「サラメシ」、「ブラタモリ」はうまく時間が合えば見る。もちろん「チコちゃんに叱られる」も。先週の卵の形にはうなりました。 先週だったか、難病の治る見込みがなく、スイスでの安楽死を選択した女性のドキュメンタリーには、よく死の瞬間まで撮らせたものだと感じ入った。この時のナレーションは「チコちゃん」でのクールなしゃべりがいい森田美由紀アナ。これはぴったりで、「ガッテン」や「釣瓶の家族に乾杯」の司会をしている、贔屓の小野文恵アナの声質ではちょっと無理だったろうと思う。 きのうの深夜は大阪・ナンバを取り上げた「ブラタモリ」の再放送を面白く見た。タモリに同行する女子アナは林田理沙アナ。この娘は芸大出で、絶対音感が備わっているというが、土地や地形への反応が”日光の手前”で、タモリも持て余しているのではないか。 「ブラタモリ」の初代アシスタントは「ニュースウオッチ9」で活躍中の桑子真帆アナ。富士山に登った時、「タモリさん、疲れてません?」の突っ込みを入れていたのが記憶に残る。2代目の近江友里恵アナもおっとりしたところがよかった。現在、「あさイチ」で活躍中。この二人は「ブラタモリ」をステップに看板アナの座をもぎ取ったと言っていいだろう。「リンダ」ももう少し自分を出していかないとな。 2週間ほど前にはひきこもりをテーマにした討論番組で、高橋美鈴アナが熱っぽいところをみせていた。実は美鈴ちゃんは2人の坊やを出産する前から、某高級官僚を囲む会で知っており、的確で冷静なナレーションにいつも感心させられる。普段は眼鏡をかけているので、街を歩いていても誰にも気が付かれない。今は「日曜美術館」の担当。心の奥に染みてくるいい声だ。 ニュースを読むだけならそうボロは出ないのだろうが、「ブラタモリ」のような番組だと全人格が試されるから、女子アナというのは大変な職業だと思うな。
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