このごろほとんど映画を観なくなってしまったが、2006年の「フラガール」で主演した蒼井優(33)の踊りは見事だった。いわゆる美女タイプではないが、「万引き家族」に出ていた松岡茉優と並んで若手女優の中では、気になる存在だった。 それが先週のスポーツ紙各紙にでかでかとコメディアン、山里亮太(42)と結婚と報じられ、ちとびっくりした。「フラガール」には山里とコンビを組む南海キャンディーズのしずちゃんが、踊りがいつまでたってもうまくならないメンバー役として出演していた。その縁で優ちゃんと山里は出会い、意気投合したらしい。ふだんは芸能ニュースはあまり見ないのだが、二人がどんな結婚会見をやるのか、ワイドショーをザッピングした。 もてないキャラの山里と優ちゃんの二人は、実に自然な感じで会見し、山里は大いに点数を稼いだ。二人の会見で面白かったのは、山里が蒼井の自宅に結婚の挨拶に訪れた際、両親が対応を3パターンくらい考えていて、それを全部やらせてくれと山里に頼み、「御嬢さんをください」という山里に、優の父親が「そんなものやれるか!なぁ、かあさん」という演技をしてみせた下り。 数ある男性遍歴から”魔性の女”とされる優について、山里は「ぼくの前ではそんなこと全くありませんから」と強調していたのが、ほほえましかった。あの言葉で、一気に亮太の好感度が上がったと思う。言葉って大事だね。 山里はこの4月からNHK月曜夜の「逆転人生」という番組の司会を、ボインの杉浦友紀アナと一緒にやっている。おとといはミシュランで二つ星を獲得している東京・蒲田の寿司屋のオヤジさんを取り上げていて、なかなか見せたが、この収録はおそらく結婚発表の前。NHKが山ちゃんの「逆転人生」を察知して司会に起用したのだったらすごかったのに。ともあれ、蒼井優がIT企業の経営者を選ばず、同業者と一緒になってよかったと、なぜだか思ったのである。 |
|