先週、先輩からちと面倒な電話があったとつぶやいた。このおじさん、駆け出し福島支局の3コ上で、竹橋の会社の役員まで務めた人。今は芝刈りと競馬とボランティアが生活の重点である。このボランティアというのが、障がい者スポーツをより広く知ってもらう団体の活動支援で、「お前は栃木の新聞社にいた。栃木の小学校にパラリンピアンを派遣したいがツテがない。何とかならんか」というものである。 支局の先輩には逆らえない。で、「去年だったか、栃木の新聞社で障がい者スポーツを週1で1年間大きく取り上げていた。その担当者ならいろいろ知っているはず」と答えた。2年前に卒業した栃木の新聞社だが、今のバイト先は大手PR企業なので全国の地方紙がその日のうちに届き、そんな企画をやっていたことを知っていたのである。 担当していたのは腕っこきの女性事件記者、M嬢。栃木を離れるとき、イラストを担当していたN嬢の鹿沼市の実家がうなぎの名店で「記念に家庭料理を食べに来て」と言われた時、M嬢の運転で鹿沼に遠征、一緒にうなぎのフルコースに舌鼓を打った仲だ。 それで、M嬢のケイタイに電話したが、全く応答がない。1日電話し続けたがダメ。で、N嬢に連絡して「Mちゃん、電話に出ないんだよね。番号を変えたのかな?」すると「きょうは会社にいるはずだから、私から連絡するように伝えておきます」。1時間後にM嬢の社用ケイタイから電話が来て「なんか変な番号だったので、出ませんでした。障がい者スポーツなら知り合いがたくさんいますので、お力になれます。ところでK社長はお変わりないですか?」で、引退した鬼瓦の近況などを伝えた。 先輩は鬼瓦と同期。それで、M嬢の社用ケイタイの番号を伝え「大丈夫と思います。Kさんと同期というのを強調しておきました」。M嬢は鬼瓦社長時代、大特ダネを取り、鬼瓦の覚えがめでたいのである。こういう関係というのは大きいのだ。 数日後、先輩から「学校を紹介していただけるそうです。ありがとう」と感謝メールがきた。どこでどう繋がりが生きるか分からない。人間関係は大事にしないとな。 |
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