NHKの大河ドラマ「いだてん」が低視聴率にあえいでいいる。今月9日の放送では6.7%と大河史上最低の視聴率を記録した。これまでの最低は松山ケンイチが主演した「平清盛」だった。 だいたいの大河ドラマは見ている俺だが、大河に近代モノはそぐわず、1、2回見ただけで「まぁ、いいか」となった。朝ドラ「あまちゃん」も手掛けた脚本の宮藤官九郎の仕掛けがすごく面白いと激賞する知り合いの美女もいるが、一度落ちるとあらすじについて行けなくなるからなぁ。 校閲のバイト帰りに地下鉄大江戸線・新宿駅で降り、JRの南口のコンコースを歩いていたら、柱のディスプレーに「いだてん第2部6月30日スタート」とド派手な広告をやっていた。主演の阿部サダヲらに加えて、先日なくなったショーケンまで登場するらしい。NHKも民放のような番宣をやるのだ。 「いだてん」苦戦の裏には、裏番組の存在もあるようだ。日曜夜8時には日テレの「世界の果てまでイッテQ」が大河をしのぐ視聴率を取っていたが、テレ朝の「ポツンと一軒家」(朝日放送制作)がこのところ20%を超す視聴率を取っているのだ。 この前の日曜日夜はウチにいたので、どんなものかと”ポツン”を初めて見て、こりゃなかなかと思った。グーグルマップで山の中にポツンと建っている一軒家を見つけ、そこをスタッフが目指す様子を司会の所ジョージと林修がコメントするという番組。 23日は茨城県南部の山中に2台のトラックの幌の下で人が住んでいるとして、麓のおばちゃんの言う通り、森の中に入って行ったが、トラックは1年ほど前に姿を消し、その代わり、自力で山中に二階家を建てたという4人家族の真新しい家にたどり着く。 ここのお父さん、大工の経験は全くなかったのに、森の中に住むのが夢で、20代のころから灯りはランタンの山中のプレハブに住み、家を建ててくれたら結婚してもいいというハング・グライダー仲間の奥さんと知り合い、コンクリの基礎から自分たちで造った。柱は間伐材、家の中には囲炉裏があり、ベランダにはバーベキューができる砂場もある。かつては印刷屋に勤めていたお父さんは、今は建設業の手伝いで生計を立てているんだとか。 家のなかに造ったブランコで遊ぶ5歳の長女が自然児そのもので可愛く、いい暮らしだなぁと思わせた。ちなみにこの回は20.7%の視聴率を叩きだしたとか。国営放送関係者はそんなに面白い一軒家はそうはないはず、とぼやいているらしいが、この番組作りは相当なもんだと思いましたね。 |
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