金曜と日曜はマンション管理組合の営繕担当理事の仕事に注力した。前任者から給水ポンプ部品交換に関し「準備がなかなか整わない。行きがかり上、私がポンプ会社との連絡に当たりますが、夏過ぎになりそう」との話は聞いていた。部品交換をするとその日の日中は300世帯で断水することになる。俺は今のマンションに14年住んでいるが、これまで断水したケースはない。 それで、当面は様子見と思っていたのだが、木曜夜、理事長からメールが来て「7月の中旬に交換ができるとの連絡がきた。その日は作業に立ち会ってほしい」とのことである。アルバイトの出番表を見ると、俺が1日空いているのは連休明け16日の火曜日。この日に交換作業をすることに決め、住民への事前の周知が欠かせないと思った。30日の日曜日に配布予定の月1回発行される管理組合「広報」への掲載は間に合わない。それで10棟あるマンションの入り口掲示板に張り紙をすることにした。 で、俺が考えたのが以下の文面である。「断水のお知らせ 7月16日(火)9時〜17時 広報(5月1日発行)でお知らせした通り、給水ポンプ部品交換のため、7月16日(火)午前9時から午後5時まで断水します。住民の皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、将来ともによりよい住環境を造るために必要な工事ですので、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。なお、トイレの水もこの時間、使用できなくなりますので、風呂の水を汲み置くなどの対応をお願いいたします」 これを理事長宅にメールで送ると、昼食準備にも支障が出るとして、「昼食準備のための飲料水」も入れた方がよい、さらに「断水のお知らせ」と時間は目立つようにした方がいいとのこと。で、お知らせと時間は赤い色を使うことにした。 日曜は午前9時に管理組合事務所に集合して、完成した7月号の「広報」に別に作成した資料を挟み込み、各理事がポストに投函する日。そのかたわらで張り紙を32部カラーコピーし、それぞれの棟の入り口の掲示板に張ってもらうことにした。俺もいままで行ったこともなかった低層棟まで出張り、画鋲で張った。終わってみればなんてことない作業だが、文章表現などにはとても気を使ったのである。 × × × × × 今週の拙宅の花は、山口県産の「ユカカップ」という淡いピンクの大輪のバラと韓国産の「スーパーセンセーション」という濃いピンクのスプレーバラ、それに南米コロンビア産の「エルメスオレンジ」という橙色のカーネーションです。 |
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