梅雨の晴れ間の土曜日は始発に乗って栃木に芝刈りに出かけた。2年前まで在籍していた栃木の新聞社の定例コンペに出場したのである。この日は我がマンションの植栽を整備するみどりの日。これは長女にまかせたが、滑り台の撤去とベンチの修理という営繕の仕事が迫っており、この詰めをする必要があった。それで、朝4時に起き、もう一人の営繕担当のアンちゃんに「栃木から戻り次第、電話しますが見積もり通り実施してよいと思う」との趣旨のメールを出してから、5時21分の武蔵野線に乗り大宮で6時半の東北新幹線の下りに乗車したのである。 三連休の初日とあって新幹線の自由席は満員。宇都宮までの25分は通路に立ち放しだった。駅では芝刈りサークル「コーセンカイ」の会長が車で出迎えてくれた。そこから40分でゴルフ場。俺は最終4組目。優勝候補の経理部長Kくん、初めて一緒に回るS局長、3年前竹橋から栃木に来た印刷子会社社長のUくんとのラウンドだ。 寝不足が心配だったが、距離は長いがいやらしいバンカーがないコースで前半52。後半も52にまとめた。ブービーメーカーを続けているUくんのプレーの盛り上げ役に徹し、左右に飛んでいくボールを探してやり、前半オリンピックゼロのUくんは、後半だけで鉄パット5回。初めての”カン”もでき、大負けはしなかった。後半58で、トータルで、社長、編集局長に勝利。これは今後の彼の芝刈り人生のためによかった。 S局長はよく飛ぶし、冗談の通じるゴルフで楽しい。前半ほぼ同スコアだったが、後半ちょっと崩れた。K部長はコンペの幹事だから、そのお手当分のオリンピックは取ってもらわないと思っていたら、後半ニアピン、銀パットをポコポコ決め、やはりオリンピック独り勝ちだった。新ぺリアの順位戦でも準優勝。 俺は「コーセンカイ」仲間では首位だが、何も商品は当たらなかった。終わってなじみの珈琲屋さん、最高級居酒屋に顔を出し、マンション管理組合役員の愚痴を聞いてもらったのである。
|
|