きのうの雨の日はこの半年で一番疲れた日だった。マンションの給水ポンプの、十年に一度の部品交換に管理組合の営繕担当として一日付き合うことになったためである。 午前9時、管理組合事務所に理事長ともう一人の営繕担当のアンちゃんと集合した。程なくして工事関係者が顔を出したので、100bほど離れたポンプ室に。このポンプ室の鍵を開けねばと鍵束を持って行ったのだが、そこには前任の営繕担当I氏と4人の作業員がいて、すでに交換の準備をしていた。何かの時にすぐポンプ室に入れるように工事会社は鍵を預けられているのだという。ふ〜ん。 俺は現場の立ち会い、I氏は苦情対応のため管理事務所へ。理事長とアンちゃんは滑り台の撤去工事の打ち合わせに近くの工務店へ。モーターの付いているポンプ(高層棟用3基、低層棟用3基)を分解して、モーターを新しくする工事であることは見て取れたが、細かい部品がビニルシートの上に並べられ、よく間違えないもんだと感心する。 午前10時、給水ストップ。14年このマンションに住んでいて初めての断水だ。外は雨。立ち会っても何も分かんないが、いることに意味があると、自宅に戻ってマンションの規約集とか今年度の予算書などの冊子を持ち出し、ポンプ室に保管されている子ども祭り用の臼に腰かけて読むことにした。昼前にはポンプ会社の営業マンが顔を見せ、名刺交換した。 1時前「みんな昼飯は食べないの?」と声を掛け近くの飯屋へ。2時前に戻ると分解されたポンプの基盤へのセットが始まるようだった。このポンプ、異常があった場合、都内の本社で遠隔チェックができるようになっているらしく、据え付け方がいやに複雑である。断水終了の午後4時までに取り付けが間に合うのか気になった。 高層棟用のポンプの1つから変な音がするみたいだし、低層棟用の遠隔チェック装置がうまく働かないみたい。現場責任者のアンちゃんが「水は流れてますが、どうもうまくない」。予定の5時になっても工事は終わらない。「水が使えていればいいです」と言うのがやっと。異音については取り外して再度組み立てることになった。低層棟用の遠隔装置はどうもネジ1個を止め忘れたみたい。 ようやく工事が終了し、俺が書類にサインさせられたのは午後7時。I氏も断水終了時刻の4時に現場に駆けつけ「時間内に直せるのかなぁ」。こっちは見ていたって何がどうなっているのか分からず、口も差し挟めないのだ。営繕はこういう立ち会いの仕事が多いらしい。それにしても穴倉のようなポンプ室に10時間いるのは、ちと辛かった。Content-Disposition: form-data; name="image"
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