隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年07月19日 の日記 ......
■ 白髪の久米宏   [ NO. 2019071901-1 ]
 NHKの金曜日の「あさイチ」が面白い。月から木は何をやっているんだかよくわからない内容だが、金曜日はゲストとの長時間のインタビューが中心。今朝はあの久米宏の初のNHK生放送出演だった。
 TBSのアナウンサーから、伝説の歌番組「ザ・ベストテン」で黒柳徹子と一緒に司会をやり、34歳でTBS退社。テレ朝の「ニュース・ステーション」で大ブレイク。夜のニュース番組を変えた。今はラジオ番組を持っている。その「ニュース・ステーション」にかけた思いがひしひしと伝わってきた。
 番組では一緒にやっていた小宮悦子のVTRもあり、久米から「24時間ずっとニュース・ステーションのことを考えていて、と言われた。いい番組にするには自分がいい人間にならなくちゃいけないと思った」ってな話をしていた。久米のこだわりは上着の色に合わせて、毎日手にするボールペンの色・形を変えていたってなことも披露した。
 久米は「ニュースのしゃべり方がまだ、上から目線で、日常ではしゃべらないことを話している。京アニメで33人もの人が死んだ、どうしてそんなことを……という気持ちがニュースの読み方に出るんですよ」。伝えたい気持ちが何より大事なんだということが言いたいようだった。
 全国一円で放送されるNHKと違い、テレ朝は全国ネットになっていない。評判を取ったニュースステーションを視聴できない人もいた。ステーションが始まって丸2年。人気も定着してきたころ、番組スタッフと一緒に宮崎にゴルフに出かけた時のこと。ベストテンは見ていたキャディーさんが「今は仕事がないかもしれないが、耐えていればいいことがあるかもしれない」と慰めてくれたエピソードを紹介した白髪頭になった久米である。
 「国に予算と人事を握られた放送局というのは、独裁国家にしかない」と痛烈なNHK批判をしてみせた。今月後期高齢者になった久米は「NHKからの出演依頼なんてフェイクかと思った。僕は終戦の1年前に生まれた。あの310万人が亡くなった戦争への道を進んでいる気がしてならないんだ」と剽軽な語り口のなかに、ちょっぴり真面目さもうかがわせた。
 「あさイチ」の司会の近江ちゃんは久米の早稲田の後輩。「公共放送として……」とちょっと眉を吊り上げて久米に迫ったが、75歳ともなると、かわし方も堂に入ってるのだ。2週ほど前の山口智子(今、「なつぞら」にいい感じで出ている)の回もなかなか面白かったのだ。

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