隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年07月26日 の日記 ......
■ ペンネーム   [ NO. 2019072601-1 ]
 先日国分寺の蕎麦屋で鴨つけ汁そばを頼んだら、お好みでどうぞと山椒の粉の小壺をお運びの女性が置いていった。山椒かぁ、しばらく鰻を食っていないなと無性に鰻が欲しくなったが、山椒の響きに高校時代「Z会」の添削をやっていた時の自分のペンネーム「酸笑」を思い出した。
 Z会の添削はなかなか難しくて本部から送られてくる冊子の成績上位者のところに「酸笑」が載ることはあまりなかったが、「酸っぱい笑い」酸笑は小粒でもピリリと辛い山椒に通じると、割りと気に入っていたのだ。
 社会に出てから、ジャズ喫茶などの自由帳に駄文を連ねる時のペンネームには「冷奴」を使っていた。これは永井豪のマンガ「ハレンチ学園」に出てきたウヒョヒョの冷奴先生にちなんだもので、背は高からず高からず、時折り奇声を発する冷奴が自分にぴったりと思った。
 駆け出しの福島時代、毎日のように顔を出したジャズ喫茶「N」のノートには、毎日1ページ好きなことを書いた。本職の記事執筆より力を入れて書いていた気がする。A4、1ページ分の原稿しか書けなくなった思いがした。福島を離れる時、「N」のママが俺が4年間書き続けたページを、全部コピーして記念に贈ってくれた。今もA4ファイルに3冊分あるそのコピーは手元にある。まだ、読み返す気にはならないが。
 そのペンネームの冷奴がこのブログの前身「冷奴の部屋」につながった。これは2002年12月から14年5月末まで3000回以上続いた。その記述が会社内でちょっと問題になり、部屋を閉じることになったが、生存証明のブログを書かずにはおられず、書簡集主人にお願いして3日後から「隠居志願のつぶやき」として再開した。
 作家で長野県でワイナリーを経営する玉村豊男さんの名著「隠居志願」の楽隠居はしたいが、種々の理由でそうもいかない、というネーミングは今の自分にぴったりと、その名をいただくことにした。この「隠居志願」は退職後に1枚30円で作った名刺の肩書きにもなっている。A紙の元夕刊コラムニストK氏の名刺の肩書き「家事見習い」より、こっちの方が感じが出ていると一人悦に入っているのだ。

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