我がバイト先の働き方改革が7月からもう一歩進んだ。フレックスタイム並びにテレワークの導入である。俺のような週3日の業務アシスタントには関係ないが、週5日仕事している相棒の絶世の美女(51)は今月から、月2回程度出勤はしないで、自宅で校閲作業に取り組んでみてと指示されたみたい。 たしかに、直接の声掛けより、メール連絡に慣れている若い世代なら、通信環境がちゃんとしていれば、テレワークも十分こなせるのだろう。オフィス(自宅)のパソコンに到来する校閲依頼文を見て添付された発表資料に”朱”を入れ、それをまたメールで送り返せばいい。アナログ一辺倒だった俺も、時にある「ワードでの直しをお願いします」の要求に、ようやく応えられるようになった。時々、手順を間違えるけど……。 フレックスタイムには戸惑うことが多い。俺らの直属の上司は早朝、犬の散歩を終えた直後に出勤するとかで、勤務時間は9:30〜17:30となっているところを、8時前には出社するらしい(見たことはモチロンない)。となると、定時の1時間半前の午後4時には「お先に」ということになる。いい会社だなぁ。このおじさん、ネクタイをしているのを見たことはなく、常にラフなかっこう。 絶世の美女も9時前に出社した場合は、定時の17:30の30分前には「これで帰ります」。本日も5時過ぎにバタバタと消えた。まぁそういうのもありなんだろう。ズルズルと会社にいりゃあいいってもんじゃないが、俺みたいな古い人間にはクールすぎてちとついて行けないところもあるのは事実だ。 フレックスタイムはバックヤードに属する社員は取りやすい。相手のある営業、企画の人間はなかなか取るのは難しい。朝早く出社しているところなんて、タイムカード(バイト先は首から下げている迷子札を入り口にかざすと出社・退勤時刻が打刻される)しか知らないから、営業の人間から不満は出ないのかなと、アシスタントにあるまじき心配もしてしまうのである。 |
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