隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年08月14日 の日記 ......
■ 最後の偲ぶ会   [ NO. 2019081401-1 ]
 同期の赤司が食道がんのため63歳で亡くなって8年。この前の日曜日は杉並の豪邸で偲ぶ会が開かれた。いつもの年は命日の10月28日前後に開かれているのに、8月開催となったのには訳がある。4人の子どもも大きくなり、東京に居ることもないと、4年前自宅の一部を改良して喫茶店を開いていた慶子夫人が一念発起。陶芸家の妹、94歳の自分の母親、38歳の次男坊と一緒に長野県は諏訪湖の畔に移住して、喫茶店と工房を開くことにし、今月下旬には引っ越すことになったからだ。
 すでに杉並の売却も終わり、諏訪湖畔の土地も確保した。赤司の存命中から3カ月に一度、開かれていたホームコンサートには食べ物を1品ずつ持ち寄って集まることになっていた。俺はフランスパンを持っていくことが多かったが、お盆とぶつかり今回は参加者が少ないと聞いていたので、西国で最近見つけたおいしいケーキの店で、ゼリー、プチケーキを調達することにした。ドライアイスをたくさん詰めてもらって、10個持っていくことにした。
 集まったのは、後期高齢者になったばかりの兄貴さん、イベント会社社長、社会部時代の8個先輩。イラストレーターのお姉さん、広告のエースてっちゃんなど約十人に、赤司の4人の子どもとその配偶者、赤司が見ることもかなわなかった孫4人かな。
 あと引っ越しまで2週間しかないというのに、慶子夫人は「7月いっぱい店を営業していて、全然片付かないの」。いつもパーティーの最後に振る舞われたボルシチを、これが最後かと味わった。自宅の一角にある喫茶店には義妹の陶芸作品が山と並んでいた。俺は招き猫の陶板とコーヒーカップを購入したことがあるのだが、荷物減らしに極力しようと、水色の一輪挿しを記念に求めた。
 70歳からの新天地での暮らし。「度胸あるなぁ」と感想を漏らしたら、長女の部屋の片づけで西国に顔を出した長女の母親が「女は90まで生きるんだから、まだ20年ある。これからよ」とのたもうた。う〜む。

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