きのうはタッチの差でつぶやけなかった。で、珍しく土曜日も。 俺のバイト先のPR会社は月に1回、得意先向けに「新聞・雑誌」「テレビ」「ウエブ」「企業の危機管理」についてのA415ページほどのレポートをまとめ配布している。それで、このレポートの校閲をする隠居志願も昨今のマスコミ事情を知ることができるのである。 今月のレポートで一番衝撃的だったのは、18年度下期の各県別新聞部数のABC調査結果である。俺が秋田の支局長をしていた20年前は県内では秋田魁新報が一番の部数を誇り、25万部あった。ウチの新聞社は「間違えても2万部だ」と割り切ることが多かったのだが、昨年度下期のその数字は20年前の半分以下の7400部。しかも1年前に比べ1700部も減少している。魁は前年比7400部減の21.9万部。 2年前まで働いていた栃木県では、県紙の下野新聞が2%減らして30.1万部。一方、竹橋の新聞は4400部減の3.2万部。県紙の減少幅に比べ中央紙の減り方は著しい。他県でも同様な傾向が見られ、新聞離れ、特に中央紙の減り方が恐ろしいほど進行していることが明白になっている。そこに生まれ育ちやがて亡くなる地元の人にとって、地方紙は親しみやすいが中央紙はそれほどの食い込みがないのだ。 東京都をみると事態はもっと恐ろしいことになっている。都内では5年ほど前、新聞を購読している世帯は半数を割ったが、18年度下期平均は都内の総部数は310万部で、1年間に比べ1割以上の34万部減った。一番部数のある読売が11万部減の106万部、朝日が9万部減の87万部、日経が7万部減の53万部、毎日が3万部減の22万部、東京が1万部減の21万部、産経が3万部減の20万部。大阪府でも総部数は全体で21万部減って253万部となっている。 こんなに読者が減っては、販売収入と広告収入で成り立っている新聞社の経営が立ちいかなくなるのは自明だ。すでに竹橋ではだぶついている50代前半の人間を対象に希望退職を募り始めたが、そうなるとモラールは極度に低下する。このところの竹橋の新聞はつまらなくてしょうがないのだ。 × × × × × 今週の拙宅の花は南アフリカ原産の強烈な花プロテアの「レッドセンセーション」です。 |
|