隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年08月20日 の日記 ......
■ 動かぬ証拠   [ NO. 2019082001-1 ]
 俺が住んでいるマンションは築35年、8階建ての1号棟。代替わりの季節なのか、南隣の2号棟では今、3軒にリフォーム業者が入って工事中だ。当初の住民が業者に売却して、その業者がリフォームしたうえで転売する動きが、昨年あたりから急激に増えている。低層棟も含めた300世帯のマンションで、昨年1年間で1割の30軒近くがリフォームを申請し、今年も月3軒のペースでリフォームが行われている。管理組合の営繕担当理事でもある俺は、十日に一度はリフォーム申請の書類に目を通すことになる。
 お盆前、バイト先に管理事務所に常駐するおばさんから電話が掛かってきた。2号棟1階入り口の階段タイルがリフォーム業者が機材を落としたため、一部破損した、というのである。すごい音がしたとかで、居合わせた住民の女性が業者のアンちゃんに「管理事務所に届けた方がいいわよ」と声を掛けたとか。しかし、お盆休みを過ぎても届け出はない。で、タイルが3aほど欠けたところの写真を撮った。
 これらの動きを理事長に報告すると「エレベーターに防犯カメラがある。映像を解析してどの業者が壊したかを突き止め、弁償させたい」。行動派の理事長はエレベーター内の防犯カメラにチップを特殊ドライバーを使って取り出し、3日掛かりで壊した業者とおぼしき2人連れが写っている映像にたどり着き、居合わせた住人に確認を求めた。こうして昨日「この人に間違いない」の答えを得て、3軒で行われているリフォーム業者の中から、調布市の業者を特定した。
 本日、管理事務所に調布市の会社の主任が菓子折りを持って出頭。「ウチの下請けの解体業者の者です。まことに申し訳ありません」。動かぬ証拠の写真を突き付けられ「リフォーム工事が終わる9月20日までに、ウチの方で破損したタイル(10a角)の張替工事をやらせていただきます」と色見本としてタイルのかけらを持って行った。
 病院に行く用があった理事長に代わり、この対応が俺が行ったが、むこうは非常に低姿勢だった。防犯カメラの映像は交通事故などの捜査などでよく見るが、ウチのマンションでも役立ったのである。3日掛かりでパソコンで映像を見て、それらしき作業員を発見した行動派の理事長のお手柄だった。俺なんかとてもそこまでやんないなと、大いに感心したのでした。
     ×     ×     ×     ×
 あすは夜遅くまで中国語の勉強会が開かれるので「明日休診」です。

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