マンション管理組合の理事会があった日はわずかな役員手当を原資に、午後4時から近所の居酒屋で理事長を囲んで酒を飲むのが恒例となっている。きのうの理事会(午前9時から)はちと面倒な案件があり、少々疲れた。 こういう時は生物学に集中するに限るが、東京競馬場でメーンレースを楽しんでいては、4時スタートに間に合わない。それで2時間半の理事会が終了したあと、理事長のSさんに「すんません、きょうは午後5時からにしてください」と声を掛けた。 大スクリーンに映し出される新潟メーンの信越ステークスに「そのままーー!」と叫び、東京メーンの毎日王冠で「読みピッタシだが、これではつかない(三連単10倍)」と十分楽しんだあと、ワンセグでゴルフの日本女子オープンの奈紗ちゃんの堂々の優勝を確認し、5時前いつもの居酒屋に赴いた。 すでにSさんは奥のボックス席に到着していた。防災担当の若手理事で綿あめ作りの権威、Mくん、前理事長のT氏も程なくして到着。Sさんは肥料メーカーでフィリピン、ロンドン、ミャンマーを渡り歩いた猛者で、酒がめっぽう強い。「俺は最初から日本酒にしよう」。Mくんはホッピー。T氏はビールから冷酒。俺はいつものウーロンハイだが、このままでは割り勘負けは目に見えている。それで、好きな酒の肴をどんどん注文し、食う方で勝負することにした。 まず、お刺身の三点盛り、もやしと肉炒め、キュウリの梅和え。それから、だし巻き卵、ジャコとわかめのサラダ、エイひれ、醤油味のポテトフライ(好評につきダブル)、牛肉のステーキ。暮れに結婚するMくんはまだ独り暮らしだから、酒呑みが手を出さないような出し巻き卵なんかにも食らいついてくる。俺も負けじと箸を出す。一方、S氏、T氏は冷や酒が5杯、6杯と空いていく。俺もつられてホッピーを追加。初めてホッピーなるものを飲んだ。 壮烈な飲食バトルが終わったのは4時間後の午後9時だった。一人4000両。ひたすら食ったから割り勘負けは避けられたのである。 × × × × 今週の拙宅の花は真紅、濃いピンク、淡いピンク、白のバラづくしとヒプリカムです。 |
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