隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年10月08日 の日記 ......
■ 松岡茉優   [ NO. 2019100802-1 ]
 きのうのNHK「鶴瓶の家族に乾杯」のゲストは女優の松岡茉優(24)だった。俺は朝ドラ「あまちゃん」の脇役で出ていたころからこの女優に目を付けていた。その後「あまちゃん」で共演していて、脳梗塞に倒れた俳優、塩見三省が「彼女が励ましてくれた。松岡、ありがとう」とテレビで話すのを見て、いい娘なんだと贔屓にするようになった。
 イルカの調教をする役で主演したNHKの連続ドラマ「水族館ガール」も全部見た。美人ではないが、愛嬌があるんだよね。是枝裕和監督の「万引き家族」でも、好演していたなぁ。
 その松岡が、直木賞と本屋大賞をダブル受賞した「蜜蜂と遠雷」の映画化で、天才少女ピアニストと言われながら、母親の死で表舞台から消え、7年後芳ケ江国際ピアノコンクールに出た栄伝亜夜役をやると知り、これは見逃せないときのう立川のシネマシティに出張った。映画はことし3本目だ。
 率直な印象を言うと、おきゃんな娘役が似合う松岡のイメージと、ショートカットできりりとした風に出てくる亜夜はちょっとイメージが違う。俺はこの恩田陸作の「蜜蜂と遠雷」は、養蜂家の息子で自宅にピアノすらない風間塵(新人の鈴鹿央士)が主役という印象を強く持っていたので、亜夜をメーンに据えた映画にはすんなり入っていけなかったのだ。
 ほんとうは、亜夜の幼馴染で米国の有名音楽院に留学しているマサル(森崎ウィン)、サラリーマンをしながら”生活者の音楽”を目指す高島明石(松坂桃李=好演)の4人が主人公なのだろうが、俺は天衣無縫な風間塵をメーンにすべきだと思っていたからな。全編、ピアノ曲が鳴り響く映画を面白く創るというのは難しいんだろうな。
 で、夜見た「家族に乾杯」の松岡は全くの自然体。伊豆・下田の人が作ったお塩がおいしくて、鶴瓶と一緒に下田を訪れた松岡は大家族で営む旅館に上がりこみ、塩をつけたアワビを肴に、ちゃっかり見つけた下田のお酒を、おいしいと飲み干す姿はなかなかよかった。彼女はギッチョで箸も左手で使うことが判明したのである。
 そうだ、映画ではコンクールの直前練習で、月明かりの下、亜夜と塵とがドビッシーの「月の光」を連弾で弾くシーンはなかなかいい感じだった。映画の中では常に張りつめた表情の松岡が、ここでは楽しげでニコッと微笑むのである。このシーンが見れたからいいかぁ。

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