百戦錬磨の自民党、二階俊博幹事長も台風19号被害ではヨミを誤った。首都圏にモーレツな台風という事前の注意が効いて、加えて台風が上陸したのが土曜日。JRなどの計画運休もあり、首都圏で外に出歩く人は極めて少なかったので、日曜日の朝の東京はすっきりと晴れ渡り、多摩川の二子玉川あたりでの逸水はあっても人的被害はそれほどないように見えた。 それで二階幹事長「まずまずに収まった」と発言したようだが、「親の意見と冷や酒は後から効く」という言葉があるが、川の氾濫は後から被害の大きさが判ってくるのだ。長野の千曲川、福島・宮城の阿武隈川、茨城の那珂川流域などで、日曜、月曜になってとんでもない被害が出ていることが分かってきたのだ。 思うに、首都圏の護岸工事はまずまずきちんと行われているが、地方までは手が回らず、土を積み上げるだけの堤防が多く、予想を越えた雨が降って水かさが増すと堤防が耐えられなくなるのではないか。台風の洪水被害地図を見ていて、はてと思うことがあった。山梨県にはほとんど河川被害がないのである。雨は他県と同じように降ったと思うのだが……。あれ、信玄堤の伝統なのか。 古来、政治の要諦は「治山治水」という。地球温暖化でむちゃくちゃな雨が降ったとはいえ、県庁所在地の長野だの水戸だの、宮城の丸森町役場が水びたしになっているようでは、お恥ずかしい限りではないか。千葉の台風15号被害の時とは打って変わってシンゾーくんが「夜を徹して救出に当たれ」なんて言うとるけど、白々しい印象が強いね。 × × × × 今週の拙宅の花は黄色い大輪のバラ「ロッシュ」に南アフリカ産の「ピンクッション」それにオレンジ色のスレーバラ「プラヴィーグ」です。 |
|