日曜日の午後は予定が目白押しだった。京都競馬場ではG1菊花賞が、国立の音楽茶屋「奏」ではギター&ボーカル平田王子、サックスの宮野さん、ピアノの大口さんのトリオによるCD「旅の途中」発売記念ライブが午後5時から、午後7時15分からはラグビーの日本対南アフリカの準々決勝が予定されていた。 それでいつものように、東京競馬場には9レースから出張ったが、どうもうまくない。しかし、新潟メーンの13.2倍を取ってから上昇機運に。菊花賞は13番ヴェロックスが強いとは思っていたが、14番8番人気のサトノルークスに目を付けていたおかげで46倍をちょっと取った。最終レースまでやっていたらライブに間に合わない。それで5時5分前に「奏」に着くとなんか様子が変。ピアノの大口さんの姿が見えないのだ。ケイタイ電話もつながらないらしい。 で、5時10分、トリオではなく平田、宮野のデュオでスタート。これがなかなかアットホームな感じでよかった。「サビア」「あまどころ摘んだ春」など第1部を8曲、45分で終わったところで大口さんと電話がつながった。どうもド忘れ。新宿から国立に向かうとか。ライブにミュージシャンが間に合わないというのは初体験。こりゃ、面白いことになった。 しかし、2部は6時25分開始。ピアノがなくても大丈夫な「牡丹雪」とか「みどりいろの雨」など7曲を演奏しているうち、7時10分、入り口から先生にしかられた少年のように大口さんが到着した。で、「今のアベマリアはよかったね」と言いながらピアノの前に。1部では椅子に王子さんのビアグラスが置かれていたのだ。 まずは軽いタッチの「ムイト・ア・ヴォンタージ」を披露。王子さんは「揃った感がありますね」。そこから「イマージェン」など6曲。大口さんのピアノはほんとに深みがあるのだ。おかげでいつものライブの1.5倍の曲を聴くことができた。宮野さんはサックスはもちろんフルートもクラリネットもしっとりと聴かせていたなぁ。ピアノがなくても十分に座が保て、トリオになったらやっぱりいいこの3人。今の「奏」のライブの最高の出し物の一つなのだ。 休憩時間に座主の幹生ちゃんに「月4回しかライブができなくて、家賃は大丈夫なの?」と気になっていたことを尋ねたら、「月十日開けられたら、トントンなんですが、家賃は持ち出しです。でも大事な場所だから」とのことだった。う〜ん。 |
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