隠居志願のつぶやき2017

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...... 2019年10月23日 の日記 ......
■ 画廊で再会   [ NO. 2019102301-1 ]
 90年4月から担当したエネルギー業界は先輩から「何にもないよ」と言われていたのに、真夏の8月2日だったか、イラクがクウェートに侵攻、日本への原油はどうなると連日経済面の頭記事を書かされた。あれはひどい夏だった。
 仕事ばっかりでは気がめいる。それで記者クラブの幹事社だったことをいいことに、キモキモで広報対応が素早かった三菱石油(今は合併して日本石油)の広報部に、ゴルフコンペの表彰状に使われる小さな賞状に「石油会社にふさわしいダッシュ力は長く称えられる 記者クラブ一同」などと書いて、クラブの公印をさかさまに押して渡すなどして遊んでいた。
 そしたら、三石の既に亡くなったO広報部長から「大きな賞状に書いてくれない?部屋に飾りたいから」と持ちかけられ、「それじゃぁシャレにならない」と丁重にお断りしたことがあった。O部長の下でよく記者クラブに出入りしていたのがY課長。それから十年ほどたってYさんが竹橋の会社を尋ねてくれたことがあった。定年で会社を辞め、僧侶になる勉強をすると言う。肩書きがなくなると受付で何と言ったらいいか分からない。それで「杉並のYと申しますが……」と取り次ぎを頼んだというのだ。
 当時はそういうものかなぁ?と思ったが、今はその気持ちはよく分かる。3週間ほど前、そのYさんから吉祥寺の画廊で水彩画のグループ展をやる、ずっと会場に詰めているのでぜひお越しください、というお便りをいただいた。もう後期高齢者になっているだろうYさん。水彩画の趣味があるとは知らなかったが、こういうのは実際に足を運んで絵を見て寿がないとと思い、先週金曜日の夕方、吉祥寺に出張った。
 Yさんと会うのは十数年ぶり。でも全然顔は変わっていなかった。話はO部長の思い出話とか竹橋の新聞社のエネルギー担当の消息など。水彩画の方はずいぶん真面目なタッチで、富山湾から見た立山連峰とか鎌倉の社寺など。絵筆を握って手を動かしていると長生きできるのかもしれないと思ったのだ。
     ×     ×     ×     ×
 あすは大学ゼミの遊び仲間と箱根で芝刈りのため「明日休診」です。台風が来る前にプレーできるかな。

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