老い先短い身であるからして、身の回りの品はもう何もいらないなと常々思っているのだが、この前の土曜日はマンション管理組合の役員として町内会の防災訓練に朝8時半から参加したご褒美に、立川の伊勢丹でハンカチを買うことにした。外出時に持ち歩くハンカチの色とデザインにはこだわりがあり、背広のポケット用の大振りのものと尻ポケット用の薄手のものを6枚ずつ計12枚持っている。 しかし、背広用はペンのインクを付けてしまったり、どこかに忘れてきてしまったりで、気に入ったものがほとんどなくなっていた。こういう小物はお気に入りのモノを身に着けていたいじゃない。で、防災訓練の仕上げのすいとんを食べてから、立川に出撃した。紳士日用品売り場は5階である。 背広用の大判のまずまず気に入った色(青系、緑系、茶系)とデザインのをぱっぱっと手にしていく。勘定の段になって先日ベルトを購入した時のポイントがあるのを思い出し「全部使っちゃって」と伝えたら、トータルで4400両と思っていたのに金額にちょっと変な端数がある。 レシートに目をやったら、定価1000両のが2枚、800両のが1枚、1500両のが1枚だった。ちょっと見、どうしてそんな金額の差があるのか分からない。1500両のハンカチなんて年金生活者の持つものではないよな。どれだけ値打ちがあるものなのか、よく分からなかった。 帰宅して、きらいだったピンク色系の大判2枚を昇天させ、かなり使い込んだ2枚を尻ポケット用に降格させた。これで人生において、ハンカチを買うのはお四枚にして、あとはプレゼントで受けるつもりである。 |
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