週末はマンション管理組合の用事が何かしらある。先々週は土曜が防災訓練、日曜が理事会。先週は土曜の「みどりの日」だった。「みどりの日」というのはマンション周辺に植えられている植栽を住民が整備する日。夏場は雑草や木々がよく伸びるので、毎月第2土曜日の午前の約2時間行われているが、冬の12、1、2月はお休み。理事の出席はマストで、住民有志がビール1缶、お茶のペットボトル1本を目当てに参加する。 俺は土いじりが大嫌いなので、長女を代理で出すようにしていたが、7月だったか植物大好きで共有地にも勝手に百合の花などを植えて問題になっているおじさんと理事長の言い争いの現場に遭遇し、気分が悪くなってしまった。それで「代打」は取りやめ、このところは俺が軍手を手に参加するようにしていた。しかし、俺が「みどりの日」がキライなことは、理事の間には知れ渡っている。 先月は管理事務所の周りの木を大きなハサミを使って形だけチョキチョキ切ったが、今月はある課題に挑戦した。うちのマンションは東側に8階建て高層棟2棟と、西側に3〜4階建て低層棟8棟があり、その間を南北に約200bの市道が走っている。事務所は駅に近い一番北側にある。 低層棟の住民は地べたが近いため、周囲の植栽整備にも熱心だが、高層棟の住民はそれほど愛着がないようにみえる。で、課題だが、真ん中市道の一番南側の高層棟側の草木が伸び放題となり、道路に1b近くはみ出してしまっている。これを少しきれいにしたいと思った。だって一応道路なんだもん。 シャガのような草木も引っこ抜き、はみ出しているツタのようなのを大きなハサミで切っているうち、動きの良い若手理事が俺の姿を見つけ、スコップを持ち出し、縁石の部分まで溜まった土をガリガリ削り始めた。結局市道の一番南側の部分約20bは手が付けられなかったが、20bは道路がちゃんと復活した。大きな緑色のボランティアゴミ袋が10袋は草木や枯葉でいっぱいになった。 管理事務所のある敷地の北側周辺はみんながきれいにするが、市道の南側はふだん通るマンション住民も少ないことから目が行き届かないのだろう。土いじりがキライな俺もやる時はやるのだ。3時間近い作業でふだんは痛くならない腰とか手足とかにどっと疲れが出た。とはいえ、道路が復元したことで気分は悪くなかったのである。 |
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